「集団規定(用途・形態・道路・高さ)」の過去問(法令上の制限・67問)
1. この分野は何か
集団規定とは、建築基準法の中でも「良好な街並みや住環境を作るため」に定められたルールです。建物の敷地が道路にどう接していなければならないか(道路・接道義務)、どんな用途の建物を建てて良いか(用途制限)、どれくらいの大きさや高さの建物を建てて良いか(建蔽率・容積率・高さ制限)などを定めています。
これらのルールは街づくりと密接に関わるため、原則として都市計画区域および準都市計画区域内でのみ適用されます。
2. 学習のポイント
非常に覚えることが多い分野ですが、出題パターンは決まっています。以下のテーマごとにルールと「例外・緩和措置」をセットで覚えるのが鉄則です。
- 道路と接道義務:幅員4m以上の道路に、敷地が2m以上接していなければならないのが原則です。幅員4m未満でも道路とみなされる「2項道路(セットバック)」の扱いは頻出です。
- 用途制限:どの用途地域に、どんな建物が建てられるか(建てられないか)の表を覚えます。
- 建蔽率・容積率:指定された数値に対して、角地緩和や防火地域内の耐火建築物による緩和(建蔽率)、前面道路の幅員による制限(容積率)などをどう適用するかを計算できるレベルで理解します。
- 高さ制限:絶対高さ制限、斜線制限(道路・隣地・北側)、日影規制が「どの用途地域で適用されるか」の組み合わせを押さえます。
3. 実際の出題のされ方
宅建試験では、ほぼ毎年必ず出題される超重要テーマです。「建蔽率の最高限度はいくらか」といった具体的な計算問題が出題されることもあれば、用途制限や高さ制限について「第一種低層住居専用地域内で〇〇は建築できるか」「商業地域で日影規制は適用されるか」といった正誤問題が出題されます。
また、「敷地が2つの異なる用途地域にまたがる場合」のルールも頻出です。
- 建築物の用途:敷地の過半が属する地域の制限を受ける
- 建蔽率・容積率:それぞれの面積割合で加重平均する
- 防火・準防火地域:原則として、より厳しい地域の制限を受ける(例外あり)
といった「またがり問題」の処理方法を確実にマスターしましょう。
4. 間違えやすいところ
容積率の前面道路幅員による制限
容積率は、都市計画で定められた「指定容積率」と、前面道路の幅員に法定乗数(住居系なら4/10、その他は6/10など)を掛けた数値を比較し、厳しい方(小さい方)が適用されます。よく「大きい方」と引っかけてくるので注意してください。
建蔽率の緩和による「制限なし(10/10)」
建蔽率が8/10と指定されている地域(商業地域など)で、防火地域内に耐火建築物を建てる場合、建蔽率の制限はなくなります(10/10となる)。これに角地緩和(+1/10)を足して11/10になるわけではないので、処理の手順に気をつけましょう。
北側斜線制限と日影規制の適用範囲
北側斜線制限は「第一種・第二種低層住居専用地域」と「第一種・第二種中高層住居専用地域」で適用されます。一方、日影規制は商業地域・工業地域・工業専用地域では原則として適用されません。それぞれの「適用されない地域」を覚えるのが近道です。
- 2025年度(R7) 問18 次の記述のうち、建築基準法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2024年度(R6) 問18 次の記述のうち、建築基準法の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2023年度(R5) 問18 次の記述のうち、建築基準法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2022年度(R4) 問18 次の記述のうち、建築基準法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2021(R3)12月 問18 次の記述のうち、建築基準法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2021(R3)10月 問18 次の記述のうち、建築基準法の規定によれば、誤っているものはどれか。…
- 2020(R2)12月 問18 次の記述のうち、建築基準法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、誤っているものはどれか。…
- 2020(R2)10月 問18 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2019年度(R1) 問18 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2018年度(H30) 問19 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
- 2017年度(H29) 問19 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2016年度(H28) 問18 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2016年度(H28) 問19 建築基準法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
- 2015年度(H27) 問18 建築基準法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
- 2014年度(H26) 問18 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
- 2013年度(H25) 問18 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
- 2012年度(H24) 問19 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2011年度(H23) 問18 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2011年度(H23) 問19 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。ただし、他の地域地区等の指定及…
- 2010年度(H22) 問19 建築物の用途規制に関する次の記述のうち、建築基準法の規定によれば、誤っているものはどれか。ただし、用途地域以外の地域地区…
- 2009年度(H21) 問19 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
- 2008年度(H20) 問20 建築物の建築面積の敷地面積に対する割合(以下この問において「建ぺい率」という。)及び建築物の延べ面積の敷地面積に対する割…
- 2008年度(H20) 問21 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。ただし、用途地域以外の地域地区…
- 2007年度(H19) 問22 第二種低層住居専用地域に指定されている区域内の土地(以下この問において「区域内の土地」という。) に関する次の記述のうち…
- 2006年度(H18) 問21 建築基準法(以下この問において「法」という。) に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2006年度(H18) 問22 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2005年度(H17) 問22 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2004年度(H16) 問20 建築基準法に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
- 2003年度(H15) 問20 防火地域内において, 地階を除く階数が5 (高さ25 m), 延べ面積が800㎡で共同住宅の用途に供する鉄筋コンクリート…
- 2003年度(H15) 問21 建築基準法に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
- 2002年度(H14) 問20 建築基準法第48条に規定する用途規制に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。ただし, 特定行政庁の許可は考慮し…
- 2001年度(H13) 問20 防火地域又は準防火地域に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 2001年度(H13) 問21 建築基準法に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 2001年度(H13) 問25 A所有の都市計画法による市街化区域内の宅地甲地(面積250 m^2)を, Bが取得した場合における次の記述のうち, 正し…
- 2000年度(H12) 問23 建築物の用途制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。ただし, 特定行政庁の許可につ…
- 2000年度(H12) 問24 建築基準法に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1999年度(H11) 問21 建築物の容積率(延べ面積の敷地面積に対する割合) に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれ…
- 1999年度(H11) 問22 準防火地域内において, 地階を除く階数が3 (高さ12 m), 延べ面積が1,200 ㎡で事務所の用途に供する建築物を建…
- 1998年度(H10) 問21 建築物の用途制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。ただし, 特定行政庁の許可につ…
- 1998年度(H10) 問22 下図のような敷地A(第一種住居地域内)及び敷地B(準工業地域内)に住居の用に供する建築物を建築する場合における当該建築物…
- 1997年度(H9) 問23 防火地域又は準防火地域に関する次の記述のうち、建築基準法の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 1996年度(H8) 問24 建築基準法に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1996年度(H8) 問25 都市計画区域内における建築物の敷地又は建築物と道路との関係に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいも…
- 1995年度(H7) 問22 建築物の用途制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。ただし, 特定行政庁の許可につ…
- 1995年度(H7) 問24 日影による中高層の建築物の高さの制限(以下この問において「日影規制」という。)に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定…
- 1994年度(H6) 問21 第一種低層住居専用地域内の建築物の制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1994年度(H6) 問22 建築物の敷地又は建築物と道路との関係に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1994年度(H6) 問23 建築物の用途制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。ただし, 特定行政庁の許可につ…
- 1994年度(H6) 問24 防火地域及び準防火地域に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1993年度(H5) 問22 第一種住居専用地域に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1993年度(H5) 問23 建築物の高さの制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1993年度(H5) 問24 建築基準法の建築協定に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
- 1992年度(H4) 問22 都市計画区域内において中古住宅を建て替える場合の建築物の敷地と道路との関係に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によ…
- 1992年度(H4) 問23 下図のような近隣商業地域と住居地域にまたがる敷地に建築物を建築する場合の制限に関する次の記述のうち,建築基準法の規定によ…
- 1992年度(H4) 問24 建築物の用途制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。ただし, 特定行政庁の許可につ…
- 1991年度(H3) 問22 建築物の用途制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。ただし, 特定行政庁の許可につ…
- 1991年度(H3) 問23 建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合(以下この問において「容積率」という。)及び建築物の建築面積の敷地面積に対する割合…
- 1991年度(H3) 問24 第二種住居専用地域内の建築物に関する次の記述のうち、建築基準法の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 1990年度(H2) 問22 防火地域及び準防火地域に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1990年度(H2) 問23 建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合(以下この問において「容積率」という。)及び建築物の建築面積の敷地面積に対する割合…
- 1990年度(H2) 問24 第一種住居専用地域内の建築物に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1989年度(H1) 問20 建築基準法第53条の規定による建築物の建築面積の敷地面積に対する割合の制限(以下この問において「建ぺい率制限」という。)…
- 1989年度(H1) 問22 防火地域又は準防火地域内における建築物の制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 誤っているものはどれか…
- 1989年度(H1) 問24 建築基準法第48条の規定による用途地域内の建築物の制限に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。ただし, 特定行政庁…
- 1988年度(S63) 問21 建築物の用途制限に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。ただし, 特定行政庁の許可につ…
- 1988年度(S63) 問23 次の図のような住居地域と商業地域にまたがる敷地に建築物を建築する場合, 当該建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合(以下…
- 1988年度(S63) 問24 建築物の各部分の高さに関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。 ※1 道路斜線制限とは,…