管理業務主任者 修繕積立金(ガイドライン) — 頻出論点と過去問

頻出論点

1. この分野は何か

大きな修繕に備える資金をどう積み立てるかは、マンションごとに方式も額もさまざまです。月々の負担を初めからそろえるのか、後から上げていくのかで、将来の資金の見通しは大きく違ってきます。修繕積立金に関するガイドラインが示す額の目安は、その水準を考える材料の一つです。

2. 実際の出題のされ方

修繕積立金ガイドラインの内容に照らして、最も適切な記述か最も不適切な記述を一つ選ばせる4肢択一の問題です。問いの形は大きく分けて、制度の考え方に関する文章の正誤を問うものと、具体的な計算式を選ばせるものの2種類があります。

文章の正誤を問う問題では、修繕積立金が充てられる工事の範囲やガイドラインが示す目安額の位置付けなどをまとめた記述から不適切なものを選ばせる出題があります。また、均等積立方式と段階増額積立方式の2つの積立方式について、それぞれの特徴や将来の資金不足リスクに関する記述を比較させる問題も出ています。

計算式を選ばせる問題では、各要素にアルファベットの記号が割り当てられ、正しい数式や不等式の組合せを選択させます。計画期間全体における専有面積当たりの月額単価(平均額)を求める割り算の式を選ばせる問題や、段階増額積立方式における適切な引上げの考え方として、基準額に対する初期額と最終額の倍率の関係を表した不等式を選ばせる問題が出題されています。

3. 学習のポイント

修繕積立金は管理組合の工事のための資金で、住戸の中を各区分所有者が直すリフォームの費用は原則として入りません。

積立方式の違いは、必要な額をいつ負担するかにあります。当初の額を抑えて段階的に上げる段階増額積立方式では、上げるときに区分所有者の合意が得られず、資金が足りなくなることがあります。計画期間の額をそろえる均等積立方式は安定した積立てに向き、ガイドラインも望ましい方式としていますが、計画の見直しで額が上がることはありえます。

額の目安は、実際に作られた長期修繕計画の事例を集めて出した平均値と、事例の3分の2が収まる幅です。建物の規模のほかの事情は織り込まれていないので、額が幅から外れているときに確かめるのは、計画の中身や積立方法です。

段階増額積立方式の引上げについて、ガイドラインは、当初の額を均等積立方式とした場合の額の0.6倍以上、最後の額を1.1倍以内としています。早めに引上げを終えて均等積立方式に近づけることがねらいです。

4. 間違えやすいところ

面積当たりの月額を求める式で、割る面積を「マンションの建築延床面積」とする誤答肢がありました。建築延床面積は、目安の表でどの規模の区分を見るかに使う値です。

修繕積立金(ガイドライン)の理解度チェック

修繕積立金(ガイドライン)の過去問一覧

  1. 2025年度(R7) 問24 修繕積立金ガイドラインの「段階増額積立方式における適切な引上げの考え方」に関する次の記述のうち、具体的な計算方法として、…
  2. 2024年度(R6) 問24 次の記述のうち、修繕積立金ガイドラインによれば、最も不適切なものはどれか。…
  3. 2023年度(R5) 問25 修繕積立金の二つの積立方式に関する次の記述のうち、修繕積立金ガイドラインによれば、最も不適切なものはどれか。…
  4. 2022年度(R4) 問28 修繕積立金の額の目安を確認する場合に、長期修繕計画の計画期間(以下、本問において「計画期間」という。)全体における修繕積…

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