管理業務主任者 土地・建物 — 頻出論点と過去問

頻出論点

1. この分野は何か

マンションの躯体は、コンクリートと鋼材の組合せで力を受け持ち、鋼材の周りを一定の厚さのコンクリートで覆っています。地震の揺れの大きさをどう表すかや、かつて建材に使われた石綿の扱いも、建物の管理に関わってきます。

2. 実際の出題のされ方

鉄筋コンクリートと鉄骨鉄筋コンクリート造の性質は、最も不適切な記述を選ばせる問題の題材になっています。材料の性質の説明と建築基準法の規定が、同じ問題の選択肢に混ざっています。

マンションの構造と部材を広く問う問題は、建築基準法の規定と構造の技術の話を、同じ選択肢の並びで扱っています。地震そのものの知識を問う問題や、石綿の有害性と規制を問う問題もあります。

3. 学習のポイント

鉄筋も鉄骨も、錆を防いでコンクリートと一体にするために、覆うコンクリートの厚さに下限があります。

  • 鉄筋コンクリート: コンクリートの強いアルカリ性が鉄筋を錆から守っていて、大気の二酸化炭素でそのアルカリ性が弱まるのが中性化です。アルカリ骨材反応はこれとは別の現象で、骨材の成分がコンクリート中のアルカリ分と反応して膨らみ、ひび割れを起こします。
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造: 鉄骨の周りに鉄筋を組んでコンクリートを打ち込む造りで、鉄骨の粘りと鉄筋コンクリートの硬さの両方を生かします。
  • かぶり厚さ: 鉄筋の下限は部位ごとに段階があり、土に接する部分ほど厚くなります。鉄骨鉄筋コンクリート造の鉄骨は、鉄筋とは別に5cm以上です。大臣が定めた方法や認定を受けた部材には、別の扱いがあります。
  • 各戸の界壁: 長屋や共同住宅の各戸の界壁には、遮音の規定と防火の規定の両方がかかります。防火の規定では準耐火構造とし、どちらの規定でも小屋裏か天井裏まで達するのが原則で、天井の構造などによる例外があります。

石綿(アスベスト)は、建物の側の規定と、働く人の健康を守る規定の両方で扱われています。

  • 建材としての使用: 建築基準法の規定により、吹付け石綿と、石綿が重量の0.1%を超えて含まれる吹付けロックウールは、建材として使えません。
  • 健康診断の記録: 石綿を常時扱う業務に就いた労働者の健康診断の個人票は、その人がその事業場で業務を離れた日から40年間、事業者が保存します。

4. 間違えやすいところ

建物の高さが部分的に違うなら、部分ごとに種類の違う基礎を使わなければならないとする誤答肢がありました。話は逆で、構造計算で安全を確かめた場合を除き、1つの建物に種類の違う基礎を混ぜること自体が認められていません。

全国どこでも新築の免震建築物に長周期地震動の検討は要らないとする誤答肢がありました。南海トラフ沿いの巨大地震に備える国土交通省の対策では、関東、静岡、中京、大阪の対象地域で大臣認定を受けて新築する、高さ60mを超える建物と地上4階建て以上の免震建物に検討を求めています。

マグニチュードが1増えるとエネルギーが10倍ほどになるとする誤答肢がありました。エネルギーの増え方はそれより大きく、1増えると約31.6倍、2増えると1000倍です。

日本の震度の階級を7段階とする誤答肢もありました。震度は0から7までですが、5と6がそれぞれ弱と強に分かれているので、全部で10階級です。

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