「総則・建築確認・手続」の過去問(法令上の制限・22問)

1. この分野は何か

建物を建てる際、建築主が勝手に設計図を描いて工事を始めてしまうと、地震で崩れたり火災で危険な建物ができたりするおそれがあります。そこで、工事に着手する前に「その設計図が建築基準法などの法令に適合しているか」を役所や民間の指定確認検査機関にチェックしてもらう手続きが「建築確認」です。

本分野では、どのような建物を建てる時にこのチェックが必要なのか(要否)、そして設計〜着工〜完成〜使用開始までにどのような手続きを踏むのかを学びます。

2. 学習のポイント

まず、建築確認が必要となる建築物の分類(1号〜3号建築物、およびそれ以外=4号(法改正により新2号・新3号等への再編の流れあり。試験対策としては従来の枠組みや最新の法改正対応状況に留意して学習))の要件を覚えます。

  • 特殊建築物(一定以上の面積)
  • 大規模な木造建築物
  • 大規模な木造以外の建築物

次に、これらの建物に対してどのような「行為」をする時に確認が必要かを押さえます。新築・増改築はもちろん、大規模の修繕・模様替、用途変更でも確認が必要になるケースがあります。

手続きの流れは、「建築確認の申請 → 確認済証の交付 → 工事着手 → 完了検査 → 検査済証の交付 → 建物の使用開始」という時系列で整理し、途中の「中間検査」の有無や、確認済証が交付されるまでの期間(原則何日か)を覚えましょう。

3. 実際の出題のされ方

宅建試験では、「〇〇の建物を増築する場合、建築確認は必要か」という要否の判断問題が頻出です。ここでは建物の「規模・構造」と「行う行為(新築か、修繕かなど)」の掛け合わせで判断が求められます。

特に「防火地域および準防火地域外において建築物を増築し、改築し、又は移転しようとする場合で、その増築等に係る部分の床面積の合計が10㎡以内であるとき」は建築確認が不要となる例外規定(10㎡以内の増改築の特例)は、引っかけとして非常によく使われます。

4. 間違えやすいところ

「特殊建築物」の定義と面積要件
特殊建築物(映画館、病院、ホテル、共同住宅など、不特定多数や就寝を伴う人が利用する建物)に用途変更する場合、建築確認が必要になるのは「その用途に供する部分の床面積の合計が200㎡を超える」場合です。100㎡から200㎡に法改正された部分なので、古いテキストの知識と混同しないようにしてください。

大規模の修繕・模様替での確認要否
大規模な建築物(かつての2号・3号建築物)について大規模の修繕・模様替を行う場合は建築確認が必要ですが、特殊建築物だからといって、必ずしも大規模の修繕・模様替で建築確認が必要になるわけではありません。その建物が規模の要件(一定以上の階数や面積)を満たしていなければ不要です。

使用制限の例外
原則として、一定の大規模な建築物等は、完了検査を受けて「検査済証」の交付を受けた後でなければ使用してはいけません。しかし、「特定行政庁が仮に、安全上、防火上及び避難上支障がないと認めたとき」や「建築主事等が完了検査の申請を受理した日から7日を経過したとき」は、仮使用が認められます。

  1. 2025年度(R7) 問17 建築基準法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
  2. 2024年度(R6) 問17 建築基準法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、建築副主事の確認にあっては、建築基準法に定める大規模建築…
  3. 2022年度(R4) 問17 建築基準法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  4. 2017年度(H29) 問18 建築基準法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
  5. 2015年度(H27) 問17 建築基準法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
  6. 2012年度(H24) 問18 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  7. 2010年度(H22) 問18 3階建て、延べ面積600 ㎡、高さ10 mの建築物に関する次の記述のうち、建築基準法の規定によれば、正しいものはどれか。…
  8. 2009年度(H21) 問18 建築基準法に関する次のアからエまでの記述のうち、正しいものはいくつあるか。 ア 準都市計画区域(都道府県知事が都道府県都…
  9. 2005年度(H17) 問21 建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
  10. 2004年度(H16) 問21 建築基準法に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  11. 2002年度(H14) 問21 建築基準法に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  12. 1999年度(H11) 問20 建築基準法の確認に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
  13. 1998年度(H10) 問20 建築基準法の確認に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
  14. 1997年度(H9) 問24 建築確認に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
  15. 1996年度(H8) 問23 木造3階建て(延べ面積300㎡)の住宅を新築する場合に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば, 誤っているもの…
  16. 1995年度(H7) 問23 建築基準法の確認に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。ただし, 都道府県知事が都市計画地方審議会の意見を聴い…
  17. 1993年度(H5) 問21 建築基準法の確認に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
  18. 1992年度(H4) 問21 木造3階建て, 延べ面積400㎡, 高さ12mの一戸建て住宅の建築等に関する次の記述のうち, 建築基準法の規定によれば,…
  19. 1991年度(H3) 問21 次の記述のうち, 建築基準法の確認を要しないものはどれか。ただし, 都道府県知事が都市計画地方審議会の意見を聴いて指定す…
  20. 1990年度(H2) 問21 建築基準法の確認に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
  21. 1989年度(H1) 問23 都市計画区域内の木造2階建て, 延べ面積200 \text{m}^2, 高さ6 mの一戸建ての住宅の建築等に関する次の記…
  22. 1988年度(S63) 問22 都市計画区域内における建築基準法の確認(以下この問において「確認」という。) に関する次の記述のうち, 正しいものはどれ…