令和5年度 春期 ITストラテジスト試験 午後I 問題 問3 アパレル製造小売の会員投票型ビジネスプロセス
この問題は2023(R5)春 ITストラテジスト 午後Iに出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。
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学習ガイド
アパレル製造小売のM社が、会員の投票と感想を基に短い周期で新商品を投入する事例です。会員アンケートの傾向を、モバイルアプリとデータ分析基盤の機能へ対応付けます。買い物カゴと在庫のデータ連携、段階的な投資判断の狙いも整理します。本文・表・図の根拠を行き来し、用語だけを暗記するのではなく、短い記述にも判断の理由を残して解答する手順を示します。
この記事で押さえる論点
- シーズン後半の売上停滞という経営課題を新プロセスの目的に言い換えられる
- M社の強みを商品開発面(若手デザイナー)と生産面(自社工場)のバリューチェーンで区別する
- 投票・感想の収集施策と下線⑦のレコメンド機能を会員アンケートのニーズと対応付ける
- 経営層の段階的投資条件と、買い物カゴ・在庫データを結び付けた通知内容を導く
出題情報
- 出題
- 2023(R5)春 ITストラテジスト 午後I 問3
- 配点
- 50点満点
- 模範解答
- 公表(設問ごとに掲載)
出題趣旨・採点講評(IPA 公表)
ITストラテジストには,対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い,情報システム戦略や全体システム化計画を策定する能力が求められる。本問では,アパレル製造小売事業者を題材として,新たなビジネスプロセスを構築するためのITを活用した施策立案能力を評価する。具体的には,課題を把握する能力,課題に合わせた施策を立案する能力,施策に対する適切な実行計画を検討する能力を問う。
問3では,アパレル製造小売事業者を題材として,新たなビジネスプロセスを構築するためのITを活用した施策立案について出題した。全体として正答率は平均的であった。ITストラテジストは,企業の経営課題及び顧客のニーズや不満を適切に捉えた上で,自社の強みを生かすITの活用施策を策定する能力を高めてほしい。
問題本文
問3 アパレル製造小売事業者における新たなビジネスプロセスの構築に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
M社は,20代〜30代を主要顧客とした中堅のアパレル製造小売事業者である。
M社は,全国の都市部を中心に100店舗程度を展開しており,同業他社に先駆けて15年前から自社ECサイト(以下,ECサイトという)を開設して通販にも取り組んできた。また,ECサイトの開設に合わせて,個人顧客の会員向けポイントサービスを開始し,登録会員数は100万人を超えている。
会員向けポイントサービスでは,実店舗及びECサイトでの購買データがデータベース化され,会員の購入金額に応じて実店舗やECサイトで商品代金として利用可能なポイントを付与しており,ポイントの利用率は高い。
また,M社では在庫管理システムで,実店舗や倉庫の在庫データを管理している。
〔M社の事業概要と課題〕
M社は,世界のファッション見本市から半年先の流行を予測し,春物,夏物,秋物,冬物の年4回のシーズンごとに商品開発を行い,販売している。生産は自社工場で行っており,近年設備投資を行い,短納期での多品種少量生産にも対応可能になった。
M社の商品開発は,従来は手書きのデザイン案を基にした実物サンプル品を作成し,実物サンプル品を人間のモデルが着用してデザインの確認と修正を行ってきた。手書きのデザイン作成は,デザイナー1人当たり1日1件程度が限界である。M社は,自社工場の生産に関する設備投資に合わせて,デザイン案とサンプル品をデジタルデータで作成し,人物画像とサンプル品を合成して確認と修正が可能なデザイン支援システムをベンチャー企業と共同開発した。これによって,デザインの作成効率は4倍程度にまで向上している。
また,M社は,若手デザイナーを積極的に登用し,若手デザイナーが流行を的確に捉えた商品を開発することによって,顧客に評価され,売上げを伸ばしてきた。しかし,最近では情報流通速度の高まりによって流行がシーズン期間中に変化するようになり,特にシーズン後半の売上げが停滞するようになった結果,M社全体として売上げが減少傾向にある。これによって,M社の経営状況は悪化してきており,大きな経営課題となっている。
〔会員アンケートの結果〕
M社は,顧客のニーズや体験を把握し直し,現状の経営課題に対する解決策の検討を目的として,会員に対して大規模かつ詳細なアンケート(以下,会員アンケートという)を実施した。その結果を分析したところ,次のような傾向が確認できた。
- 流行をいち早く取り入れながらも他人と異なるファッションに魅力を感じるという会員が多かった。
- シーズン中に商品の入替えがなく,シーズン後半になるとその時点の流行を捉えた商品が見つからなくなるという意見が多かった。
- 販売するデザインに会員の意見を取り入れてほしいという意見が多かった。
- ECサイトによる通販では,気になった商品をとりあえず買い物カゴに入れて,今後購入したい商品リストのように使用するが,購入しようと思ったときには品切れになっていて残念だったという体験を有する会員が多かった。
- ECサイトによる通販で購入した商品を実際に着用してみると,想像していたイメージと異なるという理由で返品した体験を有する会員が多かった。
M社は,現状の経営課題を解決するために,会員アンケートの分析結果を踏まえた検討を行った結果,顧客体験価値(UX)の向上が必須であると考え,新たなビジネスプロセスを構築することとした。ただし,新たなビジネスプロセスの構築はM社には大きな投資となるので,慎重な進め方をする必要がある。
〔新たなビジネスプロセスと実現策〕
新たなビジネスプロセスでは,自社の強みを生かし,“最新を最短で”をコンセプトとして,1 か月ごとの短期サイクルで,デザイン案に対する会員の投票や感想を基に多品種少量の新商品を市場に投入することとした。
新しいビジネスプロセスの実現には,デザイン案に対する会員からの投票や感想を限られた期間で収集する仕組みが必要となる。また,デザイン案を効率的に作成する能力や短期間で商品を生産する能力も求められる。
新しいビジネスプロセスでは,1 か月サイクルの新商品の市場投入を実現するために,次のようなプロセスを採用することとした。
① 若手デザイナーが新しいデザイン案を常に作成し,大量にストックする。
② 常にストックされ続けるデザイン案の中から,翌月に販売するデザインの候補(以下,候補デザインという)を一定数選択する。
③ 過去3か月間に商品の購入で得た獲得ポイント上位の会員を投票者として選定し,販売開始の4週間前から,候補デザインの中から着てみたいものに投票してもらうと同時に,候補デザインに対する感想も提供してもらう。
④ 投票や感想の提供を行った会員にはポイントを付与する。
⑤ 販売開始2週間前の時点で投票や感想の提供を締め切り,実際に販売するデザインを選定し,2週間で生産して販売する。
⑥ 翌月以降は,②〜⑤を繰り返す。
M社は,経営会議において新たなビジネスプロセスの構築を決定した。CTO (Chief Technology Officer) であるY氏は,IT企画室に対し,このプロセスを実現するために必要なデジタル技術を活用した施策の検討(以下,デジタル活用施策という)及び検討した施策の実行計画の策定を指示した。ただし,経営会議では,経営層が“施策に対する投資については,施策の投資効果を検証しながら段階的に行うこと”という条件をつけている。
M社のIT企画室のリーダーであるX氏は,次の2点を開発する施策を立案した。
- 会員から感想の収集や投票の受け付けを可能とする,モバイルデバイスで利用するECサイトの機能を拡張したアプリケーションプログラム(以下,モバイルアプリという)
- 既存のデータやモバイルアプリを通じて新たに得られるデータを活用するためのデータ分析基盤
〔デジタル活用施策の概要〕
モバイルアプリとデータ分析基盤それぞれの機能の概要は次のとおりである。
(1) モバイルアプリ
- 会員は,モバイルアプリ内で商品を選択して商品イメージや仕様を確認できる。
- 会員は,商品の感想を“好き・嫌い”のボタンとテキストのコメントで送信できる。
- 会員は,気に入った商品が見つかった場合は,買い物カゴに入れたり,購入したりできる。
- 会員に対してモバイルアプリからメッセージをプッシュ通知できる。
- 候補デザインの投票者に選ばれた会員(以下,投票者という)に対して,投票者に選ばれた旨と投票期限の通知を行い,候補デザインへの投票を促すことができる。
- 投票者は,モバイルアプリから通知を受けて,着てみたい候補デザインを選択することによって投票できる。
- 投票者は,候補デザインについても商品と同様に感想を送信できる。
(2) データ分析基盤
- データ分析基盤には,会員データ,購買データ,在庫データ,買い物カゴデータ,モバイルアプリからの投票結果データと感想データが蓄積できる。
- 投票者からの候補デザインに対する投票結果データ及び感想データを分析し,候補デザインを評価できる。
- ⑦商品に対する感想データから会員の好みを分析し,その会員の好みに合い,かつ,他の会員があまり購入していない商品情報をメッセージとして自動生成し,モバイルアプリに連携できる。
〔CTOからのコメント〕
M社のCTOであるY氏は,X氏の提案に対し,次の指摘を行った。
① 施策をある期間実施して投資効果の検証を行うこと。
② 会員アンケートの分析結果を踏まえて,モバイルアプリによる通販のUXを高める対策を追加で検討すること。
X氏は,指摘①を考慮して,施策の実行計画を立案した。指摘②に対しては,次の二つの対策を立案した。
- ほぼ全てのモバイルデバイスにカメラが装備されている現状を踏まえて,モバイルアプリにM社が導入しているデザイン支援システムの“人物画像とデジタルデータのサンプル品を合成する技術”を応用した機能を追加する。
- 買い物カゴの利用方法に関連して,データ分析基盤からあるメッセージを生成し,会員に通知する。
設問と解答・解説
設問1
〔会員アンケートの結果〕について,M社が新たなビジネスプロセスを構築することによって,どのような目的を達成しようとしたか。15字以内で答えよ。
模範解答
経営状況の悪化を防ぐこと
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 経営状況の悪化や売上低下を防ぐという目的が明確に記述されている。
- 1点: 目的の方向性は合っているが、表現が曖昧または不十分である。
- 0点: 記述がないか、全く関係のない内容である。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 新たなビジネスプロセスの構築が課題解決につながる論理が示され、指定字数内で簡潔にまとめられている。
- 1点: 論理構成にやや飛躍があるか、冗長である。
- 0点: 論理的に破綻している。
解説
本問は、会員アンケートの結果を受けて、M社が新たなビジネスプロセス構築によりどのような目的を達成しようとしたかを問う問題です。
正解は 経営状況の悪化を防ぐこと です。
高得点のポイント
顧客のニーズや不満から生じる客離れ・売上低下の危機感から、経営状況の悪化を防ぐ という根本的な目的を捉えること。
指定された15字以内という短い文字数で、余分な情報を削ぎ落として簡潔に記述すること。
設問2
〔新たなビジネスプロセスと実現策〕について,新たなビジネスプロセスを実現するために活用すべきM社の強みを,商品開発面と生産面からそれぞれ 30字以内で答えよ。
(1)
商品開発面について30字以内で答えよ。
模範解答
流行を的確に捉えた商品開発ができる若手デザイナー
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「若手デザイナー」の存在を強みとして明確に抽出している。
- 1点: デザイナーについて触れているが、「若手」などの特徴が抜けている。
- 0点: 商品開発面におけるM社の人的強みに言及していない。
説得力(考察)(3点)
- 3点: 「流行を的確に捉えた商品開発ができる」というデザイナーの能力が強みとして説得力を持って記述されている。
- 1点: 商品開発能力についての言及があるが、流行の把握といった具体的な強みの説明が不足している。
- 0点: 説得力のある記述がない、または生産面の強みと混同している。
解説
本問は、M社の強みを 商品開発面 から捉え、新たなビジネスプロセスにどう活用すべきかを問う問題です。
正解は 流行を的確に捉えた商品開発ができる若手デザイナー です。
高得点のポイント
商品開発面での最大の強みである 若手デザイナー の存在を明確に抽出すること。
単なるデザイナーの存在だけでなく、流行を的確に捉えた商品開発ができる という具体的な能力を併記すること。
バリューチェーンにおける「商品開発」と「生産」の違いを理解し、生産面の要素を混入させないこと。
(2)
生産面について30字以内で答えよ。
模範解答
短納期で多品種少量生産に対応できる自社工場
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「自社工場」を生産面の強みとして明確に挙げている。
- 1点: 工場について触れているが、自社であることの強みが伝わらない。
- 0点: 生産面におけるM社の設備的強みに言及していない。
説得力(考察)(3点)
- 3点: 「短納期で多品種少量生産に対応できる」という工場の機能的強みが説得力を持って記述されている。
- 1点: 生産能力についての言及があるが、短納期や多品種少量といった具体的な強みの説明が不足している。
- 0点: 説得力のある記述がない、または商品開発面の強みと混同している。
解説
本問は、M社の強みを 生産面 から捉え、新たなビジネスプロセスにどう活用すべきかを問う問題です。
正解は 短納期で多品種少量生産に対応できる自社工場 です。
高得点のポイント
生産面での最大の強みである 自社工場 を明確に抽出すること。
自社工場の特長である 短納期 および 多品種少量生産 に対応できるという機能的強みを具体的に記述すること。
商品開発の要素を混入させず、製造活動に焦点を絞って記述すること。
設問2では,商品開発面と生産面のそれぞれを問うた。生産面は,正答率が高かった。一方で,商品開発に関する強みを生産面として捉えている解答も見受けられた。製造業のバリューチェーン上において,商品開発と生産が異なる活動であるということを理解してほしい。
設問3
〔デジタル活用施策の概要〕について答えよ。
(1)
候補デザインに対して,より多くの投票や感想を集めるための施策を 30字以内で答えよ。
模範解答
投票や感想の提供を行った会員にポイントを付与する。
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 会員への「ポイント付与」という具体的な施策が明記されている。
- 2点: 特典やインセンティブの付与に触れているが、ポイント付与という具体性に欠ける。
- 0点: 施策の内容が不適切であるか記述がない。
論理性(構造)(3点)
- 3点: 「投票や感想の提供を行った会員」に対する条件付きの付与であることが論理的に構成されている。
- 1点: ポイント付与の対象条件(投票や感想の提供)が明確でない。
- 0点: アクションと施策の結びつきがなく論理的でない。
解説
本問は、候補デザインに対してより多くの投票や感想を集めるためのデジタル活用施策を立案する問題です。
正解は 投票や感想の提供を行った会員にポイントを付与する。 です。
高得点のポイント
会員のアクションを促進するためのインセンティブとして、ポイントを付与する という具体的な施策を挙げること。
対象となるアクションが 投票や感想の提供を行った 会員であることを明示し、施策との論理的なつながりを持たせること。
(2)
データ分析基盤において,本文中の下線⑦の機能を実装した目的を 35字以内で答えよ。
模範解答
他人と異なるファッションに魅力を感じる会員のニーズを満たすため
採点基準(配点 7点)
知識・理解度(内容)(4点)
- 4点: 「他人と異なるファッションに魅力を感じる」というターゲット会員の特定のニーズを正確に捉えている。
- 2点: ニーズに触れているが、「他人と異なる」といった独自の要素が欠けている。
- 0点: ニーズの把握が間違っているか記述がない。
論理性(構造)(3点)
- 3点: データ分析基盤の機能実装が、当該ニーズを満たす目的であるという因果関係が論理的に記述されている。
- 1点: 機能と目的のつながりが不明瞭である。
- 0点: 論理構成が破綻している。
解説
本問は、データ分析基盤に特定機能を実装した目的を、ターゲットとなる会員のニーズから導き出す問題です。
正解は 他人と異なるファッションに魅力を感じる会員のニーズを満たすため です。
高得点のポイント
顧客層の特徴として、他人と異なるファッションに魅力を感じる という独自のニーズを正確に把握すること。
データ分析基盤によって個別の好みを分析・提案する機能が、当該会員の ニーズを満たすため であると論理的に結びつけて記述すること。
設問4
〔CTOからのコメント〕について答えよ。
(1)
Y氏の指摘①について,Y氏が,“施策をある期間実施して投資効果の検証を行うこと。”と指摘した理由を 20字以内で答えよ。
模範解答
段階的に投資を行う必要があるから
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「段階的に投資を行う必要がある」という理由が正確に記述されている。
- 1点: 投資の実施方法に関する言及はあるが、「段階的」という重要な要素が欠けている。
- 0点: 投資に対する理解が不足している。
説得力(考察)(3点)
- 3点: 施策期間を設けて投資効果を検証することが、段階的投資の判断材料となるという背景が説得力を持って考察されている。
- 1点: 考察が浅く、なぜ期間を設けるのかの理由付けが弱い。
- 0点: 説得力のある考察がない。
解説
本問は、IT投資において、施策を一定期間実施して投資効果の検証を行うようCTOが指摘した理由を問う問題です。
正解は 段階的に投資を行う必要があるから です。
高得点のポイント
リスクを抑えつつ効果を見極めるための 段階的に投資を行う という必要性を明示すること。
投資効果の検証が、次の段階へ投資を進めるための判断材料となる背景を理解して記述すること。
(2)
Y氏の指摘②について,X氏が,モバイルアプリに機能を追加することによって応えられると考えた会員のニーズは何か。35字以内で答えよ。
模範解答
想像していたイメージどおりの商品を購入したいというニーズ
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 「想像していたイメージどおりの」商品を購入したいという会員のニーズを的確に抽出している。
- 1点: 商品購入のニーズには触れているが、「イメージどおり」という点が不足している。
- 0点: ニーズを誤認している。
論理性(構造)(3点)
- 3点: モバイルアプリの機能追加が、会員の不安解消や期待に応えるものであるという構造で記述されている。
- 1点: 機能追加とニーズの関係性の説明がやや不自然である。
- 0点: 論理的な記述になっていない。
解説
本問は、モバイルアプリに追加する機能が、会員のどのようなニーズに応えるものかを推測する問題です。
正解は 想像していたイメージどおりの商品を購入したいというニーズ です。
高得点のポイント
会員が抱える不安や不満を裏返し、想像していたイメージどおりの という期待を捉えること。
ネットショッピングやアプリを通じた購買行動において、実物とイメージのギャップを埋めて 商品を購入したい というニーズを過不足なく表現すること。
(3)
Y氏の指摘②について,買い物カゴの利用方法に関連して,会員にどのようなメッセージを通知するべきか。30字以内で答えよ。
模範解答
買い物カゴの商品の在庫が少なくなったというメッセージ
採点基準(配点 6点)
知識・理解度(内容)(3点)
- 3点: 対象が「買い物カゴの商品」であり、その「在庫が少なくなった」状態を伝えるメッセージであることが明記されている。
- 1点: 単なる「在庫状況」や、対象商品が不明確なメッセージ内容になっている。
- 0点: メッセージ内容が不適切である。
説得力(考察)(3点)
- 3点: 品切れによる機会損失を防ぐための通知として、在庫僅少のタイミングで伝える意図が説得力を持って示されている。
- 1点: 通知の意図はうかがえるが、「購入されていない商品が残っていることの通知」など、品切れ防止という核心からズレている。
- 0点: メッセージの目的についての考察が誤っている。
解説
本問は、買い物カゴの利用に関連して、会員の顧客体験を向上させるための適切なメッセージ通知内容を問う問題です。
正解は 買い物カゴの商品の在庫が少なくなったというメッセージ です。
高得点のポイント
「購入しようと思ったときに品切れだった」というネガティブな顧客体験を防ぐため、在庫が少なくなった 段階で通知を行う意図を示すこと。
通知対象が 買い物カゴの商品 であることを明記し、単なる在庫状況の通知や未購入商品のリマインドとは区別して記述すること。
設問4(3)では,“買い物カゴに購入されていない商品が残っていること”や“在庫状況を通知する”という解答が散見された。“購入しようと思ったときには品切れになっていて残念だった”という顧客体験とデータ分析基盤に在庫データが連携されていることを踏まえて解答してほしい。