令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午後問題 問2 バランススコアカードとSECIモデルによる営業戦略

ストラテジ経営戦略会計・財務

この問題は2023(R5)秋 応用情報技術者 午後に出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。

本ページの問題文・選択肢は、原本の体裁を Web 表示用に正規化しています(改行・記号・数式・図表参照の調整)。設問の趣旨および正解に影響する変更は加えていません。

学習ガイド

市場の成熟に直面した事務機器販売会社が提案型営業へ転換する場面を題材に、バランススコアカードによる中期経営計画づくりを扱う経営戦略の問題です。各部門の担当者を一堂に集めた狙いを本文の言葉で答えさせる設問や、戦略と評価指標の対応から空欄を埋める設問を通じて、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4視点がどう連鎖するかが問われます。この記事では、SECIモデルによる知識創造の観点も交え、指定条件の読み落としを防ぎながら解答を組み立てます。

この記事で押さえる論点

  • バランススコアカードの4視点と重要成功要因・評価指標の関係を説明できる
  • 提案型営業への転換における知識共有をSECIモデルで整理する
  • 部門横断で計画策定担当者を集めた狙いを本文の字句で記述する
  • 戦略施策と評価指標の対応から空欄の字句を判断する

問題本文

バランススコアカードを用いたビジネス戦略策定に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。

X社は,大手の事務機器販売会社である。複写機をはじめ,様々な事務機器を顧客に提供してきた。顧客の事業環境の急激な変化や市場の成熟化によって,X社の利益率は低下傾向であった。そこで,X社の経営陣は,数年前に複数のIT関連の商品やサービスを組み合わせてソリューションとして提供することで,顧客の事業を支援するビジネス(以下,ソリューションビジネスという)を開始し,利益率向上を目指してきた。ソリューションビジネスは拡大し,売上高は全社売上高の60%以上を占めるまでになったが,思うように利益率が向上していない。X社の経営陣は,利益率を向上させて現在5%のROEを10%以上に高め,投資家の期待に応える必要があると考えている。

X社の組織体制には,経営企画室,人材開発本部,ソリューション企画本部(以下,S企画本部という),営業本部などがある。人事評価制度として,目標管理制度を導入しており,営業担当者は売上高を目標に設定し,達成度を管理している。営業本部がビジネス戦略を立案し,S企画本部が,IT関連の商品やサービスを提供する企業(以下,サービス事業者という)と協業してソリューションを開発していたが,X社の経営陣は,全社レベルで統一され,各本部が組織を横断して連携するビジネス戦略が必要と考えた。

X社の経営陣は,次期の中期経営計画の策定に当たって,経営企画室のY室長にソリューションビジネスを拡大し,X社の利益率を向上させるビジネス戦略を立案するよう指示した。

〔ソリューションビジネスの現状分析〕

Y室長は,X社の現状を分析し,次のように認識した。

  • ソリューションの品ぞろえが少なく,また,顧客価値の低いソリューションや利益率の低いソリューションがある。
  • 新しい商品やサービスを取り扱っても,すぐに競合他社から同じ商品やサービスが販売され,差別化できない。
  • ソリューションの提案活動では,多くのソリューション事例の知識及び顧客の事業に関する知識を活用し,顧客の真のニーズを聞き出すスキルが求められるが,そのような知識やスキルをもつ人材(以下,ソリューション人材という)が不足している。その結果,顧客満足度調査では,ソリューション提案を求めても期待するような提案が得られないとの回答もみられる。
  • X社のソリューションビジネスの市場認知度を高める必要があるが,現状では,顧客に訴求できるような情報の発信力が不足している。
  • 提案活動の参考になる過去のソリューション事例を,サーバに登録することにしている。しかし,営業担当者は,自らの経験を公開することが人事評価にはつながらないので登録に積極的でなく,現在は蓄積されている件数が少ない。また,有益な情報があっても探すのに時間が掛かり,提案のタイミングを逸して失注している。

〔ビジネス戦略の施策〕

現状分析を踏まえて,Y室長はビジネス戦略の施策を次のようにまとめ,これらの施策を実施することによって,ROEを10%以上に伸長させることとした。

(1) 人材開発

  • ソリューション人材を育成する仕組みを確立する。具体的には,ソリューション人材の営業ノウハウを形式知化して社内で共有するとともに,ソリューション提案の研修を開催し,ソリューションの知識や顧客の真のニーズを聞き出すスキル,課題を発見・解決するスキルが乏しい営業担当者の教育に活用する。
  • 人事評価制度を見直し,営業担当者は売上高の目標達成に加えて,ソリューション事例の登録数など,組織全体の営業力を高めることへの貢献度を評価する。また,S企画本部の担当者に対しては,ソリューションごとの顧客満足度と販売実績の利益率を評価する。さらに,人材開発本部の担当者に対しては,開催した研修によって育成したソリューション人材の人数を評価する。

(2) ソリューション開発

  • 顧客の事業環境の変化に対応してソリューションの品ぞろえを増やすため,専任チームを立ち上げ,多様な商品やサービスをもつサービス事業者との業務提携を拡大する。業務提携に当たっては,a権利を,そのサービス事業者から適法に取得することによって他社との差別化を図る。
  • 利益率の高いソリューション事例を抽出し,類似する顧客のニーズ・課題及び同規模の予算に適合するソリューションのパターン(以下,ソリューションパターンという)を整備する。

(3) 営業活動

  • ソリューションパターンの提案を増やすことによって,顧客価値と利益率が高いソリューションの売上拡大を図る。
  • X社のソリューションの市場認知度を高めるために,ソリューション事例を顧客に訴求できる魅力的な情報として発信するなど,コンテンツマーケティングを行う。
  • 顧客の真のニーズを満たす顧客価値を提供するために,営業本部とS企画本部とが協力して開発するソリューションを活用して,営業活動を展開する。

〔バランススコアカード〕

Y室長は,ビジネス戦略の施策を具体化するために,各部門の中期経営計画策定担当者を集めて,表1に示すバランススコアカード案を作成した。

表1 バランススコアカード案
図の説明テキスト

表1 バランススコアカード案

視点 戦略目標 重要成功要因 評価指標 アクション
財務 ・ROE向上 ・利益率の高いソリューションの売上の拡大 ・売上高
・営業利益
・当期純利益
・利益率に基づくソリューションの選別
顧客 ・ソリューション提供に対する顧客満足の改善 ・顧客価値の高いソリューションの提供 ・顧客満足度 ・顧客の事業の支援につながるソリューションパターンの活用
顧客 ・ソリューションビジネスの市場認知度の向上 ・顧客に訴求できる魅力的な情報の発信 ・情報の発信数 bの実施
業務プロセス ・ソリューションの高付加価値化 ・ソリューション事例の有効活用
・他社との差別化
・ソリューションパターン別の利益率
・他社がまねできない商品やサービスの数
・ソリューション事例の登録の促進とソリューションパターンの整備
a権利の取得を含めたサービス事業者との契約交渉
業務プロセス ・顧客価値と利益率が高いソリューションの提案 c ・提案件数 ・ソリューションパターンに合わせた提案書の整理
業務プロセス ・ソリューションの品ぞろえの増加 ・顧客の事業環境の変化に関する理解と対応
・業務提携の拡大
・ソリューションの品ぞろえの数
dの数
・専任チームの編成
学習と成長 ・ソリューション人材の増強 ・ソリューション提案のスキルの定着 ・ソリューション人材の人数 ・ソリューション人材のノウハウの教材化
・ソリューション提案の研修の開催

〔SECIモデルの適用〕

Y室長は,バランススコアカードのアクションを組織的に推進する仕組みとして,共同化(Socialization),表出化(Externalization),連結化(Combination),内面化(Internalization)のステップから成るSECIモデルの適用を考え,表2に示す活動を抽出した

表2 SECIモデルの活動
図の説明テキスト

表2 SECIモデルの活動

記号 活動
A 営業担当者は,ソリューションパターンを活用した営業活動の実経験を通じて,顧客の理解を深める。
B S企画本部は,ソリューション事例を体系化しソリューションパターンとして社内で共有し,顧客の真のニーズに基づく営業活動の展開に活用する。
C 営業本部において,ソリューション人材とソリューションの提案に必要な知識やスキルが乏しい営業担当者を組んで行動させることで,営業ノウハウを広める。
D 営業本部では,ソリューション人材の営業活動の実績を,ソリューション事例として登録し,営業本部内及びS企画本部と共有する。

Y室長は,SECIモデルの活動を促進するために,新たに経営管理システムに次の機能を追加することにした。

  • ソリューション事例の登録数・参照数によって,その事例を登録した営業担当者にスコアが付与され,組織全体への貢献度を可視化する機能
  • 顧客のニーズ・課題及び予算を入力することで,該当するソリューションパターンとその適用事例を,瞬時に顧客に有効と考えられる順にピックアップする機能

〔財務目標〕

Y室長は,バランススコアカードに基づき,3か年の中期経営計画の最終年度の財務目標を設定し,表3の年度別損益の比較と表4の年度別財務分析指標の比較を作成した。

表3 年度別損益の比較
図の説明テキスト

表3 年度別損益の比較
単位 億円

勘定科目 基準年度 1) 中期経営計画最終年度
売上高 6,000 7,500
売上原価 5,000 6,100
売上総利益 1,000 1,400
販売費及び一般管理費 880 960
営業利益 120 440
経常利益 120 440
当期純利益 80 300
注1) 中期経営計画策定年度の前年度を基準年度とする。
表4 年度別財務分析指標の比較
図の説明テキスト

表4 年度別財務分析指標の比較

指標 基準年度 1) 中期経営計画最終年度
売上高当期純利益率(%) 1.3 4.0
総資本回転率(回転) 1.5 1.5
自己資本比率(%) 40 40
ROA(%) 2 (省略)
ROE(%) 5 e
注1) 中期経営計画策定年度の前年度を基準年度とする。

Y室長は,まとめ上げたビジネス戦略案を含む中期経営計画案を経営会議で説明し,承認を得た。

設問と解答・解説

設問1

〔バランススコアカード〕について答えよ。

(1)

本文中の下線①について,バランススコアカード案の作成に当たり,各部門の中期経営計画策定担当者を集めた狙いは何か。本文中の字句を用いて25字以内で答えよ。

模範解答

全社レベルで統一されたビジネス戦略を描くこと

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: 「全社レベルで統一されたビジネス戦略」に関する要素が適切に含まれている。
  • 0: 「全社レベル」等の全社的な戦略に関する言及が欠けている。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「〜を描くこと」など、狙いを説明する文として意味が通るように構成されている。
  • 0: 文脈として不自然、または意味が通らない構成になっている。

解説

正解の根拠

  • バランススコアカードは、全社レベルで統一されたビジネス戦略を策定し、それを各部門のアクションに落とし込むために用いられます。
  • 本文において各部門の中期経営計画策定担当者を集めるのは、部門ごとの個別最適化を防ぎ、全社的な視点を共有するためです。

高得点のポイント

  • 「全社レベルで統一されたビジネス戦略」という核心となる要素を漏らさず含めること。
  • 文字数制限(25字以内)に収めつつ、目的を示す自然な文末で結ぶこと。

(2)

〔ビジネス戦略の施策〕の本文及び表1中の a に入れる適切な字句を,15字以内で答えよ。

模範解答

独占的に販売できる

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「独占的に販売できる」と過不足なく正確に記述している。
  • 1: 意味は通じるが、指定の字句と一部異なる、または部分的な抜き出しになっている。
  • 0: 誤った内容を記述している。

解説

正解の根拠

  • 競合他社からの模倣を防ぎ、自社の競争優位性を確保するための施策が問われています。
  • 設問の文脈から、自社独自のソリューションを開発し、市場で独占的に販売できる状態を目指していることが読み取れます。

高得点のポイント

  • 文脈に沿って、他社に対する優位性を示す「独占的に販売できる」という字句を正確に記述できているか。

(3)

表1中の bd に入れる適切な字句を,それぞれ15字以内で答えよ。(bについて)

模範解答

コンテンツマーケティング

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「コンテンツマーケティング」と正確に記述している。
  • 1: 類似の概念を記述しているが、用語が不正確である。
  • 0: 誤った内容を記述している。

解説

正解の根拠

  • 顧客にとって価値のあるコンテンツを提供し、関心を引き寄せることで見込み客を獲得する手法はコンテンツマーケティングと呼ばれます。
  • 提案型営業への転換において、顧客への初期アプローチとして重要な役割を果たします。

高得点のポイント

  • マーケティング手法の名称として「コンテンツマーケティング」を正確に解答すること。

(4)

表1中の bd に入れる適切な字句を,それぞれ15字以内で答えよ。(dについて)

模範解答

業務提携するサービス事業者

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「業務提携するサービス事業者」と正確に記述している。
  • 1: サービス事業者などの部分的な要素のみ記述している。
  • 0: 誤った内容を記述している。

解説

正解の根拠

  • 自社だけでは不足するリソースやノウハウを補完するためには、外部との協業が必要です。
  • 表1のバランススコアカードの構造から、協業先となるのは業務提携するサービス事業者であることが分かります。

高得点のポイント

  • バランススコアカードの構成要素を理解し、「業務提携するサービス事業者」という適切な対象を解答すること。

(5)

表1中の c に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。

  1. 顧客への訪問回数を増やす営業活動
  2. サービス事業者との協業によるソリューション開発
  3. ソリューションパターンを活用した営業活動
  4. 利益率を重視した営業活動

模範解答

選択肢ウ: ソリューションパターンを活用した営業活動

配点 1

解説

正解の根拠

  • 空欄cは、営業活動の効率化や標準化に関するアクションを指しています。
  • ソリューションパターンを活用することで、営業担当者個人のスキルに依存せず、質の高い提案を効率的に行うことが可能になります。

各選択肢の解説

  • ア:顧客への訪問回数を増やすだけでは、提案型営業の質的向上には直結しません。
  • イ:これはソリューション開発に関するアクションであり、日々の営業活動そのものではありません。
  • ウ:正解。ソリューションパターンを活用することで、提案活動が標準化・効率化されます。
  • エ:利益率の重視は財務視点の目標であり、営業プロセスの具体的なアクションとしての記述には適していません。

設問1(2)は,正答率がやや低かった。ソリューションを開発し販売することだけを解答した受験者が散見された。競合他社から同じ商品やサービスが販売されることを防ぐ方法を解答してほしい。設問1(3)のdは,正答率がやや低かった。ソリューションやソリューションパターンと解答した受験者が散見された。バランススコアカードの構成要素である,戦略目標,重要成功要因,評価指標及びアクションの関係を正しく理解し,正答を導き出してほしい。

設問2

〔SECIモデルの適用〕について答えよ。

(1)

本文中の下線②について,表2の記号A〜Dを,SECIモデルの共同化,表出化,連結化,内面化のステップの順序に“,”で区切って並べて答えよ。

模範解答

C,D,B,A

採点基準(配点 3点)

正確性(内容)(3点)

  • 3: 「C,D,B,A」と完全に一致している。
  • 1: 一部の順序が正しく記載されている。
  • 0: 順序が完全に誤っている。

解説

正解の根拠

  • SECIモデルは、暗黙知と形式知の変換プロセスを4つのステップで説明するフレームワークです。
    1. 共同化 (Socialization): 個人の暗黙知を共有するプロセス(C)
    2. 表出化 (Externalization): 暗黙知を形式知に変換するプロセス(D)
    3. 連結化 (Combination): 形式知同士を組み合わせて新たな体系を作るプロセス(B)
    4. 内面化 (Internalization): 形式知を個人が実践し、新たな暗黙知として取り込むプロセス(A)

高得点のポイント

  • SECIモデルにおける「共同化」「表出化」「連結化」「内面化」の順序を正確に理解していること。
  • 指定された記号を、指示通りにカンマ区切りで正確に記述すること。

(2)

本文中の下線③について,この機能は,営業担当者のどのような行動を促進できるか。15字以内で答えよ。

模範解答

事例を登録する行動

採点基準(配点 3点)

知識・理解度(内容)(2点)

  • 2: 「事例を登録する」という具体的な行動が明確に示されている。
  • 1: 行動の内容がやや抽象的であるか、事例の共有に関する要素が一部不足している。
  • 0: 題意から外れた全く関係のない行動が書かれている。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「〜行動」など、自然な日本語として適切に表現されている。
  • 0: 文脈として不自然な表現になっている。

解説

正解の根拠

  • 知識創造プロセスにおいては、個人の経験やノウハウを組織全体で共有・活用することが求められます。
  • そのため、営業担当者が自らの成功事例やノウハウをシステムに入力し共有する、すなわち事例を登録する行動が促進されることが重要です。

高得点のポイント

  • 具体的なアクションとして「事例を登録する」という要素を明確に記述していること。
  • 「〜行動」などの自然な繋がりを意識し、15字以内で簡潔にまとめること。

(3)

本文中の下線④について,この機能は,営業担当者の提案活動において,どのような効果を期待できるか。40字以内で答えよ。

模範解答

顧客の真のニーズに合ったソリューションをタイムリーに提案できる。

採点基準(配点 3点)

知識・理解度(内容)(2点)

  • 2: 「顧客の真のニーズに合ったソリューション」「タイムリーに提案」の両方の要素が含まれている。
  • 1: いずれか一方の要素のみが含まれている。
  • 0: 両方の要素が含まれていない。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 期待できる効果として、論理的で自然な文章になっている。
  • 0: 意味が通らない、または不自然な文章になっている。

解説

正解の根拠

  • SECIモデルのサイクルを回すことで、組織内の知見が蓄積・体系化されます。
  • その結果、営業担当者は過去の事例やソリューションパターンを参照でき、顧客の真のニーズに合ったソリューションをタイムリーに提案できるようになります。

高得点のポイント

  • 効果の核心である「顧客の真のニーズに合致する」ことと、「タイムリーな提案」の2つの要素を盛り込むこと。
  • 40字以内で、営業担当者の提案活動がどう改善されるかを論理的にまとめること。

設問2(1)は,正答率が低かった。個人が蓄積した知識や経験を組織全体で形式知化し,新たな知識を生み出す一連のサイクルについて,具体的な活動に照らし合わせて理解を深めてほしい。

設問3

表4中の e に入れる適切な数値を,小数第1位を四捨五入して整数で答えよ。

模範解答

15

配点 2

解説

正解の根拠

  • ROE(自己資本利益率) は、自己資本に対してどれだけの純利益を生み出したかを示す指標であり、企業の収益性を測るために用いられます。
  • 計算式は以下の通りです。
    ROE(%)=(当期純利益自己資本)×100 \text{ROE} (\%) = \left( \frac{\text{当期純利益}}{\text{自己資本}} \right) \times 100
  • 財務諸表から必要な数値を抽出し計算を行うことで、解が導き出されます。

各選択肢の解説

  • 本設問は数値解答のため選択肢はありませんが、よくある誤答例として以下の点に注意が必要です。
    • ROA(総資産利益率) など、他の指標の計算式(総資産を分母にするなど)と混同して計算してしまう。
    • 「小数第1位を四捨五入して整数で答える」という形式指定を見落としてしまう。

設問3は,正答率が低かった。多くの企業が,収益性を測る指標であるROEを高めることを中期経営目標に掲げている。ROEの計算方法について正しく理解してほしい。