令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問71
ストラテジ経営戦略技術経営・イノベーション
“技術のSカーブ”の説明として,適切なものはどれか。
解答・解説
正解: イ. 技術の進歩の過程を表すものであり,当初は緩やかに進歩するが,やがて急激に進歩し,成熟期を迎えると進歩は停滞気味になる。
技術のSカーブは、ある技術に対する投資(時間や資金)と、その技術の進歩(パフォーマンス)の関係を表したモデルです。グラフの形状がアルファベットの「S」の字に似ていることからこのように呼ばれます。
技術の発展は一般的に以下のような過程をたどります。
- 導入期: 技術開発の初期段階では、多大な労力や投資を行っても進歩は緩やかです。
- 成長期: 課題が解決されブレークスルーが起こると、技術は急激に進歩し、パフォーマンスが大幅に向上します。
- 成熟期: 技術が物理的・論理的な限界に近づくと、さらなる投資を行っても進歩は停滞気味になります。
したがって、技術の進歩の過程を記述している「イ」が適切です。
各選択肢の解説
- ア: ハイプ・サイクルの説明です。新しい技術への市場の期待感(熱狂度)の推移を、黎明期、過度な期待のピーク期(流行期)、幻滅期(反動期)、啓蒙活動期(回復期)、生産性の安定期(安定期)の5つのフェーズで分類して表します。
- イ: 正解です。技術のSカーブの説明です。
- ウ: 経験曲線(学習曲線)の説明です。製品の累積生産量が増加するにつれて、作業の習熟や工程の改善が進み、製品1単位あたりの生産コストが低下(生産性が向上)する傾向を表します。
- エ: バスタブ曲線(故障率曲線)の説明です。工業製品の時間の経過に伴う故障率の変化を表したもので、初期故障期間、偶発故障期間、摩耗故障期間の3つに分けられます。グラフの形が浴槽(バスタブ)に似ているためこの名がついています。