デシジョンツリー(でしじょんつりー)
不確実性を伴う状況において、取り得る複数の選択肢と、それぞれの選択の後に生じ得る事象の発生確率および損益を樹形図(ツリー状)に展開し、どの行動が最も有利かを定量的に比較・評価する図表、またはその分析手法(決定木ともいう)。
詳細解説
プロジェクトの定量的リスク分析や経営上の意思決定では、意思決定者が選ぶ分岐点(決定ノード)と、外部要因によって結果が分かれる分岐点(機会ノード)を区別して図を描きます。各シナリオの終点には損益額が配置され、機会ノードから伸びる各枝の発生確率(合計は100%)を掛け合わせることで、選択肢ごとの期待金額価値(EMV)を算出し、最も高い値となる行動案を選びます。
計算にあたっては、分岐の終点に記された金額が、投資や対策の費用をすでに引いた純損益なのか、費用を引く前の収益なのかを読み取る必要があります。すでに費用控除後の金額が終点に示されているにもかかわらず、算出した期待値から初期投資額を再度引いてしまうと二重控除になるため注意が必要です。なお、複数の選択肢の優劣を比べるこの手法に対し、個々の不確実な要素が目標全体にどれほど大きく影響するかを調べ、トルネード図などで視覚化する手法は感度分析と呼ばれます。
デシジョンツリーが問われた過去問
- 2025(R7)秋 午前 問54自動生産システムの増強に関する次のデシジョンツリーにおいて,新規にシステムを開発する場合の期待金額価値(EMV)は何億円か。
デシジョンツリーが登場する過去問
- 2023(R5)春 午前 問75ビッグデータ分析の手法の一つであるデシジョンツリーを活用してマーケティング施策の判断に必要な事象を整理し,発生確率の精度を向上させた上で二つ
- 2021(R3)秋 午前II 問11どのリスクがプロジェクトに対して最も影響が大きいかを判断するのに役立つ定量的リスク分析とモデル化の技法として,感度分析がある。感度分析の結果