令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問11
マネジメントリスクマネジメント
どのリスクがプロジェクトに対して最も影響が大きいかを判断するのに役立つ定量的リスク分析とモデル化の技法として,感度分析がある。感度分析の結果を示した次の図を何と呼ぶか。

図の説明テキスト
Y軸に上から「リスク1」「リスク2」「リスク3」「リスク4」「リスク5」が並ぶ。
X軸は中央の「0」を基準に、左側に「-5,000」「-10,000」、右側に「5,000」「10,000」「15,000」「20,000」の目盛りが振られている。
凡例として、斜線の四角形が「プラスの影響」、ドットの四角形が「マイナスの影響」を示している。
各リスクについて、0を起点に左右に伸びる横棒グラフとなっており、影響の幅が大きいリスク1が最上部に配置され、下に行くにつれて幅が小さくなっている。
解答・解説
正解: ウ. トルネード図
定量的リスク分析における感度分析は、プロジェクトの目標に対してどのリスクが最も大きな影響を与えるかを評価する手法です。
問題の図表を確認すると、以下のような特徴を持つグラフであることがわかります。
- 中央の「0」を基準として、左右に「プラスの影響」と「マイナスの影響」を示す横棒グラフが描かれています。
- プロジェクトへの影響幅が最も大きい「リスク1」が最上部に配置され、下に行くにつれて影響の小さなリスク(リスク2〜リスク5)が順番に並んでいます。
- 上部の棒が長く、下部に行くほど棒が短くなるこの全体の形状が、竜巻(トルネード)のように見えるのが特徴です。
このような、感度分析の結果を視覚的にわかりやすく表現した図をトルネード図と呼びます。したがって、正解はウです。
各選択肢の解説
- ア 確率分布: リスクが発現する確率と、その影響のばらつき(分布)を示すモデルです。正規分布やベータ分布などの曲線グラフやヒストグラム等で表されることが多く、問題の図とは異なります。
- イ デシジョンツリーダイアグラム: 複数の選択肢とそれぞれの決定によって生じる可能性のある結果(確率や期待値など)を、樹形図(ツリー状)を用いて評価する手法です。
- ウ トルネード図: 正解です。
- エ リスクブレークダウンストラクチャ: プロジェクトのリスクを要因別に階層化して整理した図(RBS: Risk Breakdown Structure)です。組織図やWBSのような階層構造で表されます。