令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 データベーススペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 システム監査技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問29
いずれも時価 100 円の株式 A~D のうち,一つの株式に投資したい。経済の成長を高,中,低の三つに区分したときのそれぞれの株式の予想値上がり幅は,表のとおりである。マクシミン原理に従うとき,どの株式に投資することになるか。

図の説明テキスト
単位 円
| 株式\経済の成長 | 高 | 中 | 低 |
|---|---|---|---|
| A | 20 | 10 | 15 |
| B | 25 | 5 | 20 |
| C | 30 | 20 | 5 |
| D | 40 | 10 | -10 |
解答・解説
正解: ア. A
マクシミン原理とは、不確実な状況下での意思決定において、それぞれの選択肢における「最悪の結果(最小利得)」を比較し、その中で「最も良い結果(最大利得)」となる選択肢を選ぶ基準です。悲観的な予測のもとで損失を最小限に抑えようとする意思決定アプローチです。
表に示された各株式(A〜D)に投資した場合の、経済の成長(高・中・低)に応じた予想値上がり幅から、それぞれの「最小値(最悪の結果)」を確認します。
- 株式A: のうち最小値は
- 株式B: のうち最小値は
- 株式C: のうち最小値は
- 株式D: のうち最小値は
次に、求めた各株式の最小値()の中で「最大となる値」を選びます。最大値は であり、これは 株式A に該当します。
したがって、マクシミン原理に従った場合に投資する株式は A となります。
各選択肢の解説
- ア: 正解。最悪の結果(最小値)が であり、各株式の最小値の中で最も大きいため選ばれます。
- イ: 誤り。最悪の結果(最小値)は であり、Aより小さいため選ばれません。
- ウ: 誤り。最悪の結果(最小値)は であり、Aより小さいため選ばれません。
- エ: 誤り。最悪の結果(最小値)は であり、各株式の中で最も悪くなります。なお、各選択肢の「最良の結果(最大値)」の中で最大のものを選ぶマクシマックス原理に従う場合は、最大値が となるDが選ばれます。