令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 データベーススペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 システム監査技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ 問題【共通】 問18
マネジメント進捗管理スケジュールネットワーク・短縮技法
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を,アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで,プレシデンスダイアグラムの依存関係は全てFS関係とする。

図の説明テキスト
プレシデンスダイアグラム。左端の「開始」から作業A, Bへ分岐。上段に作業A, C, E, G、下段に作業B, D, F, Hが並ぶ。依存関係の矢印は、開始→A, 開始→B, A→C, A→F, B→D, C→E, D→F, E→G, F→H, G→終了, H→終了(Aから出る矢印はCとFの2本で、Dへの矢印はない)。右下に凡例があり、上段が二つに区切られた枠の下段に「作業名」が入ることを示している。

図の説明テキスト
アローダイアグラムの凡例。
「凡例」の文字の下に、ノード(丸)からノードへの実線矢印があり「作業名」と記されている。
その下に破線矢印があり「はダミー作業」と記されている。
解答・解説
正解: イ.
プレシデンスダイアグラムにおいて、四角形(ノード)から別の四角形への矢印は、先行作業と後続作業の依存関係を示します。問題文の条件より、依存関係は全てFS(Finish-to-Start)関係であるため、先行作業が終了した後に後続作業が開始できます。
【図表: プレシデンスダイアグラム】から、作業A・B・D・Fに関連する以下の依存関係が読み取れます。
- 作業Aの終了後、作業Cと作業Fが開始できる。
- 作業Bの終了後、作業Dが開始できる。
- 作業Dの終了後、作業Fが開始できる。
つまり、作業Fは作業Aと作業Dの両方が終了しないと開始できない関係にあります。
アローダイアグラムにおいて、矢印(実線)は作業を表し、丸(ノード)は作業の開始・終了の結合点(イベント)を表します。また、破線矢印はダミー作業を表し、作業に要する時間や資源はゼロですが、作業間の先行・後続の依存関係を示すために用いられます。
正解である選択肢イのアローダイアグラムを確認します。
- 作業Aの終了ノードから、作業Cに向かう実線と、作業Dの終了ノード(=作業Fの開始ノード)に向かうダミー作業(破線)が引かれています。
- このダミー作業により、「作業Aが終了しなければ、作業Fを開始できない」という関係が正しく表現されています。
- 同時に、作業Dの終了ノードから作業Fが始まっているため、「作業Dが終了しなければ、作業Fを開始できない」という関係も満たしています。
各選択肢の解説
- ア: 作業Aから作業Fへの依存関係が表現されていません。この図では、作業Fは作業Dのみに依存して開始できることになっており誤りです。
- ウ: 作業Aの終了ノードから、作業Fの開始ノードへのダミー作業に加え、作業Fの終了ノード(=作業Hの開始ノード)へもダミー作業が引かれています。プレシデンスダイアグラムには作業Aから作業Hへの直接の依存関係はないため誤りです。
- エ: 作業Aの終了ノードから、作業Fの終了ノード(=作業Hの開始ノード)に向かってダミー作業が引かれています。「作業Aの終了後に作業Fが開始できる」という関係が表現されていないため誤りです。



