令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午後 問10 受注サービス変更に伴う追加作業と運用工数の見積り
マネジメントサービスマネジメント
学習ガイド
食品販売会社の受注サービスに与信管理パッケージを組み込む変更を題材に、サービスマネジメントの変更管理と運用工数の見積りを扱う問題です。変更の成果の検証、追加作業項目の洗い出しと漏れの補完、作業ごとの月次工数の算出と予算との比較を、情報システム部の三つの課の役割に沿って整理します。
この記事で押さえる論点
- 変更管理プロセスで、変更の成果をあらかじめ定めて運用開始後に検証する意味を説明できる
- 与信管理パッケージの導入に伴い、利用者管理・サービスデスク・ジョブ運用・機能アップグレード・パッチ適用の各作業で追加される内容を洗い出せる
- 表1の作業項目に漏れていた作業内容(機能アップグレード適用時のテスト環境での検証など)をリーダーの指摘から補える
- 1か月当たりの平均作業工数を作業ごとに算出し、予算超過の有無と対処を判断できる
出題情報
- 出題
- 2022(R4)秋 応用情報技術者 午後 問10
- 配点
- 20点満点
- 模範解答
- 公表(設問ごとに掲載)
出題趣旨・採点講評(IPA 公表)
昨今,DXの進展などによって業務のスピーディーで継続的な改善が行われる中で,サービス内容の変更に対して適切な管理の実施が求められている。本問では,中堅の食品販売会社における受注サービスの変更を題材に,サービス内容の変更時に必要となるサービス運用における変更点の洗い出し,及び運用に必要な作業工数の算出に関する基本的な理解について問う。
問10では,中堅の食品販売会社における受注サービスの変更を題材に,サービス内容の変更時に必要となるサービス運用における変更点の洗い出し,及び運用に必要な作業工数の算出について出題した。全体として正答率は平均的であった。
問題本文
サービス変更の計画に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
D社は,中堅の食品販売会社で,D社の営業部は,小事業者に対する受注業務を行っている。D社の情報システム部が運用する受注システムは,オンライン処理とバッチ処理で構成されており,受注サービスとして営業部に提供されている。
情報システム部には業務サービス課,開発課,基盤構築課の三つの課があり,受注サービスを含め複数のサービスを提供している。業務サービス課は,サービス運用における利用者管理,サービスデスク業務,アプリケーションシステムのジョブ運用などの作業を行う。開発課は,サービスの新規導入や変更に伴う業務設計,アプリケーションソフトウェアの設計と開発などの作業を行う。基盤構築課は,サーバ構築,アプリケーションシステムの導入,バッチ処理のジョブの設定などの作業を行う。
業務サービス課にはE君を含む数名のITサービスマネージャがおり,E君は受注サービスを担当している。業務サービス課では,運用費用の予算は,各サービスの作業ごとの1か月当たりの平均作業工数の見積りを基に作成している。運用費用の実績は,各サービスの作業ごとの1か月当たりの作業工数の実績を基に算出し,作業ごとに毎月の実績が予算内に収まるように管理している。運用費用の予算はD社の会計年度単位で計画され,今年度は,各サービスの作業ごとに前年度の1か月当たりの平均作業工数の実績に対して10%の工数増加を想定して見積もった予算が確保されている。
〔D社の変更管理プロセス〕
D社の変更管理プロセスでは,変更要求を審査して承認を行う。変更要求の内容がサービスに重大な影響を及ぼす可能性がある場合は,社内から専門能力のあるメンバーを集めて,サービス変更の計画から移行までの活動を行う。また,サービス変更の計画の活動では,①変更を実施して得られる成果を定めておき,移行の活動が完了してサービス運用が開始した後,この成果の達成を検証する。
〔受注サービスの変更〕
これまで営業部では,受注してから商品の出荷までに,受注先の小事業者の信用情報の確認を行っていた。このほど,売掛金の回収率を高めるという営業部の方針で,与信管理を強化することとなり,受注時点で与信限度額チェックを行うことにした。
そこで,営業部の体制増強が必要となり,取引実績のあるM社に営業事務作業の業務委託を行うことになった。
受注サービスの変更の活動は,情報システム部の業務サービス課,開発課及び基盤構築課が実施し,業務サービス課の課長がリーダーとなった。
システム面の実現手段として,ソフトウェアパッケージ販売会社であるN社から信用情報管理,与信限度額チェックなどの与信管理業務の機能をもつソフトウェアパッケージの導入提案を受けた。この提案によると,N社のソフトウェアパッケージをサブシステムとして受注システムに組み込み,与信管理データベースを構築することになる。また,受注システムのバッチ処理でN社の提供する情報サービスに接続し,信用情報を入手して与信管理データベースを毎日更新する。D社はこの提案を採用し,受注サービスを変更することにした。変更後の受注サービスは,今年度後半から運用を開始する予定である。
E君は,各課を取りまとめるサブリーダーとして参加し,受注サービス変更後のサービス運用における追加作業項目の洗い出しと必要な作業工数の算出を行う。
〔追加作業項目の洗い出し〕
E君は,今回の受注サービス変更後の,サービス運用における情報システム部の追加作業項目を検討した。その結果,E君は追加で次の作業項目が必要であることを確認した。
- 利用者管理の作業にサービス利用の権限を与える利用者としてM社の要員を追加する。また,サービスデスク業務の作業に利用者からの与信管理業務の機能についての問合せへの対応とFAQの作成・更新を追加する。
- 受注システムのバッチ処理に,“信用情報取得ジョブ”のジョブ運用を追加する。このジョブは,毎日の受注システムのオンライン処理終了後に自動的に起動され,起動後はバッチ処理のジョブフロー制御機能によってN社の提供する情報サービスに接続して,更新する信用情報を受信し,与信管理データベースを更新する。バッチ処理が実行されている間,業務サービス課の運用担当者が受注システムに対して行う作業はないが,N社の情報サービスへの接続,情報受信,及びデータベース更新のそれぞれの処理が完了した時点で,運用担当者は,処理が正常に完了したことを確認する。正常に完了していない場合には,開発課が作成したマニュアルに従い,再実行などの対応を行う。
- N社から,機能アップグレード用プログラムが適宜提供され,N社ソフトウェアパッケージの機能を追加することができる。営業部は,追加される機能の内容を確認し,利用すると決定した場合は業務変更のための業務設計と機能アップグレードの適用を情報システム部の開発課に依頼する。なお,機能アップグレードの適用は,テスト環境で検証した後,受注システムの稼働環境に展開する手順となる。
- また,N社からは機能アップグレード用プログラムのほかに,ソフトウェアの使用性向上や不具合対策用の修正プログラム(以下,パッチという)が,臨時に提供される。このパッチは業務に影響を与えることはなく,パッチの適用や結果確認の手順は定型化されている。
E君は,情報システム部の追加作業項目とその作業内容の一覧を,表1のとおり作成した。

図の説明テキスト
表1 情報システム部の追加作業項目とその作業内容の一覧
| 作業 | 作業項目 | 作業内容 |
|---|---|---|
| 利用者管理 | 1. 利用者登録と削除 | M社の要員の利用者登録と削除 |
| サービスデスク業務 | 2. 問合せ対応 | 与信管理業務機能についての問合せ対応 |
| 3. FAQ作成・更新 | 与信管理業務機能についてのFAQ作成と更新 | |
| ジョブ運用 | 4. 信用情報取得ジョブ対応 | 信用情報取得ジョブの各処理の結果確認 |
| 5. 信用情報取得ジョブの処理結果が正常でない場合の対応 | 開発課が作成したマニュアルに従った再実行などの対応 | |
| 臨時作業 | 6. 機能アップグレードする場合の対応 | 機能アップグレードの適用 |
| 7. パッチの対応 | パッチの適用と結果確認 |
E君は,表1をリーダーにレビューしてもらった。リーダーから,“表1の作業項目aには情報システム部が行う作業内容が漏れているので,追加するように”と指摘された。E君は,各チームで必要となる作業を再検討し,表1の作業項目aに②漏れていた作業内容を追加した。
〔サービス運用に必要な作業工数の算出〕
E君は,追加が必要な作業のうち,定常的に必要となる利用者管理,サービスデスク業務及びジョブ運用の作業工数を算出した。算出手順として,表2に示す受注サービスの変更前の作業工数の実績一覧を基に,変更後の作業工数を見積もった。なお,変更前の1か月当たりの平均作業工数の実績は,予算作成に用いた前年度の1か月当たりの平均作業工数の実績と同じであった。

図の説明テキスト
表2 受注サービスの変更前の作業工数の実績一覧
| 作業 | 1回当たりの平均作業工数 (人日) | 発生頻度 (回/月) | 1か月当たりの平均作業工数 (人日) |
|---|---|---|---|
| 利用者管理 | 0.2 | 5.0 | 1.0 |
| サービスデスク業務 | 0.5 | 80.0 | 40.0 |
| ジョブ運用 1) | 0.5 | 20.0 | 10.0 |
| 注 1) 運用担当者は受注サービス以外の運用作業も行っていることから、ジョブ運用の作業工数には、システム処理の時間は含めないものとする。 |
E君は,関係者と検討を行い,追加で必要となる作業工数を算出する前提を次のとおりまとめた。
- 利用者管理及びサービスデスク業務の発生頻度は,今回予定しているM社の要員の利用者追加によって,それぞれ10%増加する。
- 与信管理業務の機能の追加によって問合せが増加するので,サービスデスク業務の発生頻度は,利用者追加によって増加した発生頻度から,更に5%増加する。
- 利用者管理及びサービスデスク業務について1回当たりの平均作業工数は変わらない。
- ジョブ運用について,信用情報取得ジョブは,現在のバッチ処理のジョブに追加されるので,その運用の発生頻度は,現在と変わらず月に20回である。ジョブ1回当たりのシステム処理及び運用担当者の確認作業の実施時間は表3のとおりである。

図の説明テキスト
表3 信用情報取得ジョブ1回当たりの実施時間
| 実施内容 | 実施内容の種別 | 実施時間 (分) |
|---|---|---|
| N社の情報サービスへの接続処理 | システム処理 | 15 |
| N社の情報サービスへの接続処理の確認 | 運用担当者の確認作業 | 6 |
| 情報受信処理 | システム処理 | 27 |
| 情報受信処理結果の確認 | 運用担当者の確認作業 | 8 |
| データベース更新処理 | システム処理 | 30 |
| データベース更新処理結果の確認 | 運用担当者の確認作業 | 10 |
| 合計 | 96 |
表2と,追加が必要となる作業工数算出の前提及び表3から,E君は,サービス変更後のサービス運用に必要な作業工数を算出した。作業工数の算出においては,ジョブ運用の1回当たりの平均作業工数は,表2の受注サービスの変更前の平均作業工数に表3の信用情報取得ジョブ1回当たりの実施時間から算出した作業工数の合計を加算した。なお,運用担当者は1日3交替のシフト勤務をしているので,作業時間の単位“分”を“日”に換算する場合は,情報システム部では480分を1日として計算する規定としている。算出結果を表4に示す。

図の説明テキスト
表4 サービス変更後のサービス運用に必要な作業工数
| 項番 | 作業 | 1回当たりの平均作業工数(人日) | 発生頻度(回/月) | 1か月当たりの平均作業工数(人日) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 利用者管理 | 0.2 | _ | b |
| 2 | サービスデスク業務 | 0.5 | _ | c |
| 3 | ジョブ運用 | _ | 20.0 | d |
| 注記 表中の_部分は,省略されている。 |
E君は,サービス変更後の作業ごとの1か月当たりの平均作業工数を算出した結果,③ある作業には問題点があると考えた。その問題点についてリーダーと相談して対策方針を決め,対策を実施することになった。
設問と解答・解説
設問1
〔D社の変更管理プロセス〕の本文中の下線①の“変更を実施して得られる成果”について,今回のサービス変更における内容を,〔受注サービスの変更〕の本文中の字句を用いて,20字以内で答えよ。
模範解答
売掛金の回収率を高める。
採点基準
- 1点: 変更を実施して得られる成果として、売掛金の回収率を高めるという定量的な指標を正しく指摘できている。
- 0点: 成果としての定量的な指標(売掛金の回収率)が指摘できていない、または手段(パッケージ導入など)を記述している。
- 1点: 本文中の字句を用いて、文脈として適切に構成できている。
- 0点: 本文中の字句が適切に用いられていない、または文脈として破綻している。
解説
本設問は、サービス変更時に得られる成果を定量的な指標として定義することの重要性を問う問題です。
- 変更の目的:N社パッケージ導入や与信データベースの構築は、目的を達成するための手段に過ぎません。
- 最終的な成果:手段を通じて達成すべき本来の目標は、売掛金の回収率を高めることです。サービス運用開始後にその達成状況を測定可能な形で定義する必要があります。
高得点のポイント
- 変更を実施して得られる成果を、定量的に検証可能な指標(売掛金の回収率)として捉えていること。
- 指定された本文中の字句を用い、制限文字数(20字以内)で簡潔に表現できていること。
設問1は,正答率が平均的であったが,N社パッケージ導入や与信データベース構築を成果とする解答が散見された。これらは,売掛金の回収率を高めるという成果を達成するための手段であり,変更を実施して得られる成果は,サービス運用が開始した後に成果の達成を検証するために,測定可能で定量的な指標として定義する必要があることを理解してほしい。
設問2
〔追加作業項目の洗い出し〕について答えよ。
作業項目 a は何か。表1の作業項目の中から一つ選び,作業項目の先頭に記した番号で答えよ。
模範解答
6
採点基準
- 3点: 正答となる番号(6)を正確に解答している。
- 0点: 正答以外の番号を解答している、または解答がない。
解説
本設問は、サービス変更に伴う追加作業項目の洗い出しについて、適切な作業項目を選択する問題です。
- 作業項目の特定:受注サービスの変更に伴い、新たな業務プロセスやシステムの運用が発生します。
- 正解の根拠:必要な作業内容に合致する表1の作業項目を選択します。ここでは「6」が正答となります。
高得点のポイント
- 表1の選択肢から該当する作業項目を正確に選択できていること。
- 指定通り、作業項目の先頭に記した番号形式で解答していること。
また,下線②の漏れていた作業内容を15字以内で答えよ。
模範解答
業務変更のための業務設計
採点基準
- 2点: システム変更だけでなく、業務変更のための業務設計が漏れていたことを正確に指摘できている。
- 1点: 業務変更や業務設計に関する言及はあるが、漏れていた作業内容としての具体性に欠ける。
- 0点: 業務変更のための業務設計について全く言及されていない。
- 1点: 文脈が通っており、意味が明確に伝わる簡潔な表現になっている。
- 0点: 文脈が破綻している、または意味が不明瞭である。
解説
本設問は、追加作業項目の洗い出しにおいて漏れていた作業内容を指摘する問題です。
- 業務変更への対応:システムの変更だけでなく、それに伴う業務プロセスの見直しが不可欠です。
- 漏れていた作業:システム側の設計・開発に目が行きがちですが、実運用に向けた業務変更のための業務設計が考慮されていませんでした。
高得点のポイント
- システム変更に伴う業務設計の必要性を深く理解していること。
- 「業務変更のための業務設計」という核心部分を制限文字数内で正確に表現できていること。
設問3
〔サービス運用に必要な作業工数の算出〕について答えよ。
表4中の b に入れる適切な数値を答えよ。なお,計算の最終結果で小数第2位の小数が発生する場合は,小数第2位を四捨五入し,答えは小数第1位まで求めよ。
模範解答
1.1
解説
本設問は、サービス運用に必要な作業工数の算出について問う問題です。
- 算出条件:追加されたジョブに関する運用担当者の確認作業時間をもとに計算します。
- 注意点:システム処理時間は運用担当者の作業工数には含まれません。運用担当者の純粋な作業時間のみを合算・計算する必要があります。計算の結果は となります。
各選択肢の解説
- 本設問は数値解答式のため、誤答選択肢はありません。誤答の多くは、システム処理時間を誤って加算してしまったことが原因です。落ち着いて計算条件を確認しましょう。
表4中の c に入れる適切な数値を答えよ。なお,計算の最終結果で小数第2位の小数が発生する場合は,小数第2位を四捨五入し,答えは小数第1位まで求めよ。
模範解答
46.2
解説
本設問は、サービス変更後の運用にかかる作業工数の算出について問う問題です。
- 工数の合算:変更によって生じる日次・月次などの作業項目を漏れなく洗い出し、それぞれの所要時間を計算します。
- 正しい計算:各作業の頻度と1回あたりの時間を掛け合わせ、合計することで正答の が導かれます。
各選択肢の解説
- 本設問は数値解答式のため、誤答選択肢はありません。計算式自体は複雑ではないため、各項目の数値を正確に拾い上げることが重要です。
表4中の d に入れる適切な数値を答えよ。なお,計算の最終結果で小数第2位の小数が発生する場合は,小数第2位を四捨五入し,答えは小数第1位まで求めよ。
模範解答
11.0
解説
本設問は、追加されたジョブに要する作業工数の算出における応用問題です。
- 計算対象:運用担当者による特定の確認作業やエラー対応などの工数を求めます。
- 算出方法:設問の条件に従って必要な作業時間を抽出し、正確に計算を行うと となります。
各選択肢の解説
- 本設問は数値解答式のため、誤答選択肢はありません。誤答の傾向として、対象外の作業時間を加算してしまうミスが挙げられます。条件を精読して立式してください。
本文中の下線③について,問題点があると考えた作業は何か。表4の項番で答えよ。
模範解答
2
採点基準
- 2点: 正答となる表4の項番(2)を正確に解答している。
- 0点: 正答以外の項番を解答している、または解答がない。
解説
本設問は、算出した作業工数から問題点がある作業を特定する問題です。
- 工数の分析:算出された各作業の工数を確認し、想定以上の負荷がかかっている、または予算・規定の範囲を超過している作業を見つけ出します。
- 問題の特定:表4の中で、基準を逸脱している項番「2」が正解となります。
高得点のポイント
- 算出された作業工数と基準(上限や予算)を正しく比較・評価できていること。
- 問題点のある作業を表4の項番で正確に指定していること。
問題点の内容を15字以内で答えよ。
模範解答
運用費用の予算を超過する。
採点基準
- 1点: 作業工数の増加によって運用費用の予算を超過するという問題の核心を正しく捉えている。
- 0点: 運用費用の予算超過に関する言及がない、または不適切である。
- 1点: 簡潔かつ明確な表現で問題点が記述されている。
- 0点: 文脈が不自然であるか、意味が正しく伝わらない。
解説
本設問は、特定された作業工数の増加がもたらす問題点の内容を記述する問題です。
- 工数増加の影響:作業工数が増加することは、直接的に運用費用の増加につながります。
- 問題の核心:あらかじめ定められていた予算をオーバーしてしまうこと(運用費用の予算を超過すること)が、管理上の大きな問題となります。
高得点のポイント
- 作業工数の増加が運用費用の予算超過を引き起こすことを適切に理解していること。
- 15字以内という制限の中で、問題の核心を簡潔かつ明確に表現できていること。
E君が1か月当たりの平均作業工数を算出した結果を見て問題点があると考えた根拠を30字以内で答えよ。
模範解答
1か月当たりの平均作業工数の増加が10%超となる。
採点基準
- 1点: 1か月当たりの平均作業工数の増加割合が基準となる10%を超えることを根拠として指摘できている。
- 0点: 作業工数の増加割合(10%超)について正しく言及されていない。
- 1点: 根拠として論理的な構成となっており、内容が明確に伝わる。
- 0点: 論理的な構成になっておらず、根拠として成立していない。
解説
本設問は、1か月当たりの平均作業工数を算出した結果に問題点があると考えた根拠を記述する問題です。
- 判断基準の確認:問題文や前提条件の中に、工数増加に関する許容範囲(例:増加は10%以内など)が定められています。
- 根拠の提示:算出した平均作業工数の増加割合がその基準(10%超)を上回っていることを指摘する必要があります。
高得点のポイント
- 工数増加の許容基準(10%)を正確に把握していること。
- 算出結果がその基準を超過している事実を、制限文字数内で明確に記述できていること。
設問3(1)のdは,正答率が低かった。追加されたジョブに要する運用担当者の確認作業の実施時間から作業工数を算出すべきところを,システム処理時間を加算して計算した解答が散見された。計算式自体は複雑ではないので,落ち着いて計算するよう心掛けてもらいたい。