管理業務主任者 管理組合の会計・財務諸表 — 頻出論点と過去問

頻出論点

1. この分野は何か

決算で作る貸借対照表は、期末の時点で管理組合が持っているものと負っているものを、左右に分けて載せた一覧です。まだ決済の済んでいない取引を表す科目には、名前の似た組がいくつもあります。

2. 実際の出題のされ方

決算において作成された一般(管理費)会計の勘定式の貸借対照表を表で示し、科目の置き場所の正誤や空欄の中身を判断させる問題です。

問いの形には大きく三つの型があります。一つ目は、資産の部と負債・繰越金の部の双方に設けた空欄に入る勘定科目と金額の組合せを選ぶ組合せ問題です。二つ目は、金額があらかじめ記載された未完成の貸借対照表で、四つの空欄に入る勘定科目の組合せを選ぶ問題です。三つ目は、完成した形で示された誤った貸借対照表を見て、計上された科目のうち配置が不適切なものがいくつあるかを答える個数問題です。

3. 学習のポイント

左右を分ける軸は、決算日の後に金銭や役務がどちらへ動くかです。これから管理組合に入ってくる権利は資産の部に、管理組合から出ていく義務は負債・繰越金の部に載ります。手元に現金があるかどうかは、この区別に関係しません。たとえば、区分所有者に代わって立て替えた費用は後で受け取る権利なので資産の部に、金融機関からの借入金は返す義務なので負債の部に載ります。

空欄の金額の算定

左右の合計は同じ額になります。空欄の金額は、その部の合計から同じ部の既知の金額を引いた残りです。たとえば、資産の部の合計が870,000円で、ほかに普通預金730,000円だけが載っていれば、空欄は140,000円です。

4. 間違えやすいところ

  • 前払金と前受金の計上先の入れ替え
    資産の部に前受金を、負債・繰越金の部に前払金を置いた誤った組合せがありました。前受金は、手元に金銭が入っていても、次期に役務を返す義務が残っている科目です。

  • 仮受金を資産の部に置く誤り
    資産の部に仮受金を置いた誤った組合せがありました。仮受金は内容の分からない入金をいったん受けておく科目で、管理組合のものと確定した金銭ではありません。

  • 預り金を資産の部に計上する誤り
    不適切な科目を数える問題の表に、預り金を資産の部に載せたものがありました。手元に金銭があっても、預り金はいずれ返すか第三者に渡す金銭で、管理組合の財産とは言えません。

管理組合の会計・財務諸表の理解度チェック

管理組合の会計・財務諸表の過去問一覧

  1. 2025年度(R7) 問10 以下の表は、甲管理組合の令和7年3月末日の決算において作成された一般(管理費)会計に係る誤った勘定式の貸借対照表である。…
  2. 2024年度(R6) 問10 以下の表アは、甲管理組合の令和6年3月末日の決算において作成された一般(管理費)会計に係る未完成の貸借対照表(勘定式)で…
  3. 2023年度(R5) 問11 以下の表アは、甲管理組合の令和5年3月末日の決算において作成された一般(管理費)会計に係る未完成の貸借対照表(勘定式)で…
  4. 2022年度(R4) 問14 以下の表アは、甲管理組合の令和4年3月末日の決算において作成された一般(管理費)会計に係る未完成の貸借対照表(勘定式)で…
  5. 2021年度(R3) 問14 以下の貸借対照表(勘定式)は、甲管理組合の令和3年3月末日の決算において作成された一般(管理費)会計にかかる未完成の貸借…

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仕訳20問 管理組合の税務6問