令和7年度 春期 システムアーキテクト試験 午前II 問24

トランザクションの隔離性水準を高めたとき,不整合なデータを読み込むトランザクション数と,単位時間に処理できるトランザクション数との適切な組合せはどれか。

問24 選択肢の表
図の説明テキスト
不整合なデータを読み込むトランザクション数 単位時間に処理できるトランザクション数
ア 増える 増える
イ 増える 減る
ウ 減る 増える
エ 減る 減る
解答・解説

正解: エ. 不整合なデータを読み込むトランザクション数: 減る, 単位時間に処理できるトランザクション数: 減る

トランザクションの 隔離性水準(Isolation Level) とは、複数のトランザクションを同時に実行した際に、互いの処理がどの程度影響を与えないか(独立性)を定義したものです。

隔離性水準を高める(より厳密にする)と、以下のような影響があります。

  1. 不整合なデータを読み込むトランザクション数
    隔離性を高めるためにロック(排他制御)の範囲や期間が広くなります。これにより、他のトランザクションが更新中の未確定データを読み込んでしまう(ダーティリードなど)といったデータの不整合が発生する可能性は 減ります。

  2. 単位時間に処理できるトランザクション数
    ロックの範囲や期間が広くなることで、他のトランザクションはロックが解除されるまで待機しなければなりません。その結果、トランザクションの同時実行性が低下し、単位時間あたりの処理件数(スループット)は 減ります。

したがって、不整合なデータを読み込むトランザクション数は「減る」、単位時間に処理できるトランザクション数は「減る」となります。

各選択肢の解説

  • ア: 不整合なデータを読み込むトランザクション数が「増える」、単位時間に処理できるトランザクション数が「増える」としているため誤りです。隔離性水準を低くした場合はスループットが増えますが、不整合も増えます。
  • イ: 不整合なデータを読み込むトランザクション数が「増える」としているため誤りです。
  • ウ: 単位時間に処理できるトランザクション数が「増える」としているため誤りです。隔離性水準を高めると同時実行性が下がるため、処理件数は減ります。
  • エ: 正解です。両方とも「減る」が適切な組み合わせです。

Spineチーム