令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問10

工程別の生産性が次のとおりのとき,全体の生産性を表す式はどれか。

〔工程別の生産性〕

  • 設計工程:X ステップ/人月
  • 製造工程:Y ステップ/人月
  • 試験工程:Z ステップ/人月
解答・解説

正解: エ. 11X+1Y+1Z\dfrac{1}{\dfrac{1}{X} + \dfrac{1}{Y} + \dfrac{1}{Z}}

全体の生産性を求めるためには、全体のステップ数を全体の工数(人月)で割る必要があります。

ソフトウェア開発の全体のステップ数を SS と仮定します。各工程の工数は、「工数=ステップ数÷生産性」で求められます。

  • 設計工程の工数:SX\frac{S}{X}
  • 製造工程の工数:SY\frac{S}{Y}
  • 試験工程の工数:SZ\frac{S}{Z}

全体の工数はこれらの合計となるため、以下の式で表されます。

全体の工数=SX+SY+SZ=S(1X+1Y+1Z)全体の工数 = \frac{S}{X} + \frac{S}{Y} + \frac{S}{Z} = S \left( \frac{1}{X} + \frac{1}{Y} + \frac{1}{Z} \right)

全体の生産性は「全体のステップ数÷全体の工数」となるため、計算式は以下のようになります。

全体の生産性=SS(1X+1Y+1Z)=11X+1Y+1Z全体の生産性 = \frac{S}{S \left( \frac{1}{X} + \frac{1}{Y} + \frac{1}{Z} \right)} = \frac{1}{\frac{1}{X} + \frac{1}{Y} + \frac{1}{Z}}

したがって、エ が正解です。

各選択肢の解説

  • ア: 各工程の生産性の和を求めており、全体の生産性を表す式としては誤りです。
  • イ: 各工程の生産性の単純平均を求めていますが、工程ごとに工数が異なる(重みが異なる)ため、全体の生産性にはなりません。
  • ウ: 1ステップの開発に要する全工数(生産性の逆数の和)を表しており、生産性そのものではありません。
  • エ: 正解。調和平均の形になっており、全体のステップ数を全体の工数で正しく割った式です。

Spineチーム