令和5年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前II 問21

無線LANで使用される規格 IEEE 802.1X が定めているものはどれか。

解答・解説

正解: ア. アクセスポイントが EAP を使用して,クライアントを認証する枠組み

IEEE 802.1Xは、有線LANや無線LANにおいて、正当な端末やユーザーのみをネットワークに接続させるためのポートベースのネットワークアクセス制御(認証)を定める規格です。

この規格では、EAP (Extensible Authentication Protocol) というプロトコルを利用して認証情報をやり取りします。主に以下の3つの要素で構成されます。

  • サプリカント:認証を要求するクライアント端末

  • オーセンティケータ:認証要求を中継し、アクセス制御を行う機器(アクセスポイントやスイッチなど)

  • 認証サーバ:実際の認証可否を判断するサーバ(RADIUSサーバなど)

したがって、「アクセスポイントが EAP を使用して,クライアントを認証する枠組み」という記述が適切です。

各選択肢の解説

  • ア: 正解です。IEEE 802.1Xが定める認証の枠組みについての正しい説明です。

  • イ: 誤りです。通信セッションごとに暗号鍵を動的に生成する仕組みは、TKIPやCCMP (AES) などの暗号化プロトコルの機能であり、IEEE 802.1Xそのものの規定ではありません。

  • ウ: 誤りです。無線LAN機器の接続やセキュリティ設定を容易に行うための規格は、WPS (Wi-Fi Protected Setup) です。

  • エ: 誤りです。CSMA/CDは、衝突を検知する有線LAN(イーサネット)のアクセス制御方式です。無線LANでは衝突を回避するCSMA/CA方式が用いられます。

Spineチーム