令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前II 問10

IEEE 802.3のイーサネットパケットが図の構成のとき,IPv4とIPv6によって異なるものはどれか。

IEEE 802.3のイーサネットパケットの構成図
図の説明テキスト

IEEE 802.3のイーサネットパケットの構成図。
| プリアンブル | SFD | 宛先MACアドレス | 送信元MACアドレス | タイプ | データ | FCS |

解答・解説

正解: ウ. タイプの値

IEEE 802.3のイーサネットフレームにおける各フィールドの役割をもとに考えます。

イーサネットパケットの「データ」部分には、上位層であるネットワーク層のパケット(IPv4やIPv6など)が格納されます。イーサネットフレームは、格納されている上位プロトコルの種類を受信側に伝えるために、「タイプ」フィールドを使用します。
具体的には、データにIPv4パケットが含まれる場合と、IPv6パケットが含まれる場合とで、「タイプ」フィールドに設定される識別値(IPv4は0x0800、IPv6は0x86DD)が異なります。
したがって、IPv4とIPv6によって異なるのは「タイプの値」となります。

各選択肢の解説

  • ア:SFDの値
    SFD(Start Frame Delimiter)は、フレームの開始位置を示すための同期用のフィールドです。上位プロトコルの種類にかかわらず固定のビットパターンが設定されるため、誤りです。
  • イ:宛先MACアドレスと送信元MACアドレスの長さ
    MACアドレスはデータリンク層のアドレスであり、長さは常に48ビット(6バイト)で固定されています。IPv4やIPv6の違いによって長さが変わることはないため、誤りです。
  • ウ:タイプの値
    正解です。タイプフィールドは上位層のプロトコルを識別するために使われ、IPv4とIPv6で異なる値が設定されます。
  • エ:データの最大長
    イーサネットフレームのデータ部分の最大長(MTU:Maximum Transmission Unit)は、通常のイーサネット規格では1500バイトであり、上位プロトコルがIPv4であってもIPv6であっても規格上の最大長自体は変化しません。したがって誤りです。

Spineチーム