令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10

可変長サブネットマスクを利用できるルータを用いた図のネットワークにおいて,全てのセグメント間で通信可能としたい。セグメントAに割り当てるサブネットワークアドレスとして,適切なものはどれか。ここで,図中の各セグメントの数値は,上段がネットワークアドレス,下段がサブネットマスクを表す。

ネットワーク図
図の説明テキスト

・セグメントA(垂直な太線)とセグメントB(垂直な太線、172.16.1.32、255.255.255.224)が左側の「ルータ」に接続されている。
・左側の「ルータ」はセグメントC(水平な太線、172.16.1.224、255.255.255.252)に接続されている。
・セグメントCは右側の「ルータ」に接続されている。
・右側の「ルータ」はセグメントD(垂直な太線、172.16.1.64、255.255.255.192)に接続されている。

解答・解説

正解: ウ. ネットワークアドレス: 172.16.1.128, サブネットマスク: 255.255.255.192

各セグメント間で通信可能とするためには、それぞれのセグメントに割り当てられるIPアドレスの範囲(サブネット)が互いに重複しないようにする必要があります。
まず、図に示されているセグメントB、C、DのIPアドレス範囲を確認します。ネットワークアドレスとサブネットマスクから、第4オクテットの範囲を計算します。

  • セグメントB
    • ネットワークアドレス: 172.16.1.32
    • サブネットマスク: 255.255.255.224(/27)
    • ホスト部のアドレス数: 256−224=32256 - 224 = 32
    • アドレス範囲: 172.16.1.32 〜 172.16.1.63
  • セグメントC
    • ネットワークアドレス: 172.16.1.224
    • サブネットマスク: 255.255.255.252(/30)
    • ホスト部のアドレス数: 256−252=4256 - 252 = 4
    • アドレス範囲: 172.16.1.224 〜 172.16.1.227
  • セグメントD
    • ネットワークアドレス: 172.16.1.64
    • サブネットマスク: 255.255.255.192(/26)
    • ホスト部のアドレス数: 256−192=64256 - 192 = 64
    • アドレス範囲: 172.16.1.64 〜 172.16.1.127

すでに使用されている第4オクテットの範囲は 32〜127 (セグメントBとD)および 224〜227 (セグメントC)であることがわかります。セグメントAには、これらの範囲と重複しないネットワークを割り当てる必要があります。

選択肢 ウ 「ネットワークアドレス: 172.16.1.128, サブネットマスク: 255.255.255.192」の範囲を計算します。

  • サブネットマスク: 255.255.255.192(/26)
  • ホスト部のアドレス数: 256−192=64256 - 192 = 64
  • アドレス範囲: 172.16.1.128 〜 172.16.1.191

この範囲は、既存のセグメントB、C、Dのいずれのアドレス範囲とも重複しないため、セグメントAに割り当てるサブネットワークアドレスとして適切です。したがって正解は ウ となります。

各選択肢の解説

  • ア: ネットワークアドレス 172.16.1.0、サブネットマスク 255.255.255.128(/25)のアドレス範囲は 172.16.1.0 〜 172.16.1.127 となります。この範囲はセグメントB(32〜63)およびセグメントD(64〜127)と重複するため、誤りです。
  • イ: ネットワークアドレス 172.16.1.128、サブネットマスク 255.255.255.128(/25)のアドレス範囲は 172.16.1.128 〜 172.16.1.255 となります。この範囲はセグメントC(224〜227)と重複するため、誤りです。
  • エ: ネットワークアドレス 172.16.1.192、サブネットマスク 255.255.255.192(/26)のアドレス範囲は 172.16.1.192 〜 172.16.1.255 となります。この範囲はセグメントC(224〜227)と重複するため、誤りです。

Spineチーム