ITガバナンス(あいてぃーがばなんす)

組織の競争力を高め企業価値を向上させるため、経営陣が主体となってIT戦略の立案と遂行を方向付け、統制・監督する仕組みおよび組織能力。コーポレートガバナンスの一環として位置付けられ、定められた方針に沿って情報システムの企画・開発・運用を現場で遂行するITマネジメントの上位に立つ概念である。

詳細解説

JIS Q 38500や、経済産業省が平成30年に改訂したシステム管理基準では、経営陣が実践する主要な活動を、現状と将来のIT活用を見極めるEvaluate(評価)、方針や戦略の実行を方向付けるDirect(指示)、目標の達成度や法令・規則の遵守状況を確かめるMonitor(モニタ)の3つからなるEDMモデルで示しています。あわせて、責任の所在、戦略との整合、ITの取得の判断、パフォーマンス、法令や規則への適合、人間行動への配慮を内容とする6つの原則が、統治の指針として掲げられています。

これらの活動の最終的な責任は経営陣が負うもので、外部の専門家の調査や分析を活用する場合でも、その責任を手放すことにはなりません。また、方針に基づきシステム部門などが具体的な計画・開発・運用を進めるITマネジメントや、運用管理の実践知を集めたITILとは役割の階層が異なります。

ITガバナンスが問われた過去問

  • 2021年度(R3) 問49ITガバナンスに関する次の記述中の a に入れる,最も適切な字句はどれか。 a は,現在及び将来のITの利用についての評価とIT利用が事業の
  • 2021(R3)秋 午前II 問1システム管理基準(平成30年)において,ITガバナンスにおける説明として採用されているものはどれか。
  • 2022年度(R4) 問40ITガバナンスに関する記述として,最も適切なものはどれか。
  • 2022(R4)秋 午前II 問8システム管理基準(平成30年)において,経営陣がITガバナンスを成功に導くために採用することが望ましい原則としているものはどれか。
  • 2026年度(R8) 問35情報システムの企画,開発,運用,保守に関わるマネジメントとプロセスに対して,ITガバナンスにおける経営陣の活動として,評価,指示,モニターを

ITガバナンスが登場する過去問

  • 2026年度(R8) 問41ITガバナンスの活動において,取締役会等のリーダーシップに関するリスクの記述として,最も適切なものはどれか。
  • 2024年度(R6) 問53ITガバナンスに関する次の記述中のaに入れる字句として,最も適切なものはどれか。 経営者は,aの事業の目的を支援する観点で,効果的,効率的か
  • 2023(R5)春 午前II 問14システム管理基準(平成30年)に基づく,ITガバナンスにおける情報システムの資源管理の監査で判明した経営陣の対応のうち,監査人が,指摘事項と
  • 2023年度(R5) 問52会計監査の目的として,最も適切なものはどれか。
  • 2021(R3)春 午前I 問13経済産業省とIPAが策定した“サイバーセキュリティ経営ガイドライン (Ver 2.0)”の説明はどれか。

関連する分野

システム戦略・企画 IT戦略・ITガバナンス・EA

用語集の一覧へ