令和3年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23
テクノロジクラウド・仮想化システム構成仮想化・クラウド基盤性能評価・キャパシティ
複数台の物理サーバで多数の仮想サーバを提供しているシステムがある。次の条件で運用する場合,物理サーバが8台停止してもリソースの消費を平均80%以内にするには,物理サーバが1台も停止していないときは最低何台必要か。ここで,各物理サーバは同一の性能と同一のリソースを有しているものとする。
〔条件〕
- ある物理サーバが停止すると,その物理サーバ内の全ての仮想サーバを,稼働中の物理サーバに,リソースの消費が均等になるように再配分する。
- 物理サーバが1台も停止していないときのリソースの消費は,平均60%である。
- その他の条件は考慮しない。
解答・解説
正解: ア. 32
この問題は、物理サーバの停止に伴うリソース再配分後のリソース消費率の計算に関する問題です。
物理サーバが1台も停止していないときの物理サーバの最低必要台数を 台とします。
各物理サーバは同一の性能とリソースを持つため、1台あたりの最大リソースを とすると、システム全体で利用可能な総リソースは となります。
〔条件〕2より、物理サーバが1台も停止していないときのリソース消費は平均60%であるため、システム全体の仮想サーバが消費している総リソース量は以下の式で表せます。
物理サーバが8台停止した場合、稼働中の物理サーバ数は 台になります。
〔条件〕1より、停止した物理サーバ内の仮想サーバは稼働中の物理サーバに再配分されるため、システム全体の総リソース消費量は変化しません。
したがって、再配分後の各物理サーバの平均リソース消費率は次のようになります。
この値が平均80%(0.8)以内になればよいので、以下の不等式が成り立ちます。
この式を解いて を求めます。
したがって、 の最小値は32となり、物理サーバは最低32台必要であることがわかります。
各選択肢の解説
- ア: 正解です。計算式の通り、最低32台必要となります。
- イ: 34台の場合、8台停止時は約78.5%()となり80%以内という条件は満たしますが、「最低何台必要か」という問いに対しては不適切です。
- ウ: 36台の場合、8台停止時は約77.1%()となり80%以内という条件は満たしますが、「最低何台必要か」という問いに対しては不適切です。
- エ: 40台の場合、8台停止時は75%()となり80%以内という条件は満たしますが、「最低何台必要か」という問いに対しては不適切です。