令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前 II 問題 問1
デジタル庁,総務省及び経済産業省が策定した“電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)”に関する記述のうち,適切なものはどれか。
解答・解説
正解: ウ. CRYPTREC暗号リストにある推奨候補暗号リストとは,安全性及び実装性能が確認され,今後,電子政府推奨暗号リストに掲載される可能性がある暗号技術のリストである。
CRYPTREC暗号リストは、電子政府システムを構築する際に参照すべき暗号技術をまとめたリストです。現在、役割に応じて以下の3つのリストで構成されています。
- 電子政府推奨暗号リスト:安全性および実装性能が確認され、市場での利用実績が十分であるか、今後の普及が見込まれ利用を推奨する暗号技術のリスト。
- 推奨候補暗号リスト:安全性および実装性能が確認され、今後「電子政府推奨暗号リスト」に掲載される可能性がある暗号技術のリスト。
- 運用監視暗号リスト:実際に危殆化(セキュリティレベルの低下)が確認された、または危殆化の懸念が指摘されている暗号技術のうち、互換性維持目的に限って利用を許容するもののリスト。
したがって、ウの記述が適切です。
各選択肢の解説
- ア:誤りです。「運用監視暗号リスト」は、運用監視システムにおける利用実績によって推奨されるものではなく、過去に推奨されていたが危殆化のリスクがあるため、既存システムとの互換性維持目的に限り継続利用を許容する暗号技術のリストです。
- イ:誤りです。「証明書失効リスト(CRL)」は、秘密鍵の漏洩などにより有効期限前に失効した公開鍵証明書のシリアル番号を提示するリストであり、CRYPTREC暗号リストを構成するものではありません。
- ウ:正解です。「推奨候補暗号リスト」の適切な説明です。
- エ:誤りです。互換性維持目的に限った継続利用を許容(推奨ではない)する暗号技術のリストは「運用監視暗号リスト」です。「電子政府推奨暗号リスト」は現在積極的に利用を推奨している暗号技術のリストです。