令和5年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問9

UML 2.0のステートマシン図の記法に適合している図はどれか。

解答・解説

正解: ア.

UML 2.0 のステートマシン図は、オブジェクトがイベント(トリガ)によってどのように状態を遷移するかを表す図です。状態は角を丸めた長方形、開始状態(初期擬似状態)は塗りつぶした黒丸、終了状態は黒丸を丸で囲んだ記号で表し、遷移は矢印で描いてそのそばにトリガを記述します。

本問の図はいずれも、状態 2 の中に 2 つの並行した振る舞いを持つ直交状態(直交領域をもつ複合状態)を描いています。直交状態の記法として押さえるべき点は次の 2 つです。

  1. 並行して動く領域どうしは破線で区切る。
  2. 各領域は自分の初期擬似状態から始まるが、初期擬似状態から出る遷移にはトリガを書かない(複合状態に入った時点で自動的に各領域の最初の状態へ進む)。トリガ 1 は状態 1 から状態 2 への遷移に付く。

各選択肢の解説

  • ア(正解):状態 2 の 2 つの領域が破線で区切られ、各領域の初期擬似状態からの遷移にトリガが付いていません。トリガ 1 は状態 1 から状態 2 への遷移に記述されており、記法に適合しています。
  • イ(誤り):各領域の初期擬似状態からの遷移にトリガはありませんが、2 つの領域を区切る破線がなく、並行する領域であることが表現できていません。
  • ウ(誤り):領域は破線で区切られていますが、各領域の初期擬似状態から出る遷移にトリガ 1 が書かれています。初期擬似状態からの遷移にトリガを付けることはできません。
  • エ(誤り):領域を区切る破線がなく、さらに初期擬似状態からの遷移にトリガ 1 が書かれており、イとウの両方の誤りを含んでいます。

Spineチーム