令和3年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問4

イベント駆動型のアプリケーションプログラムにおけるイベント処理のタイミングを設計するのに有用なものはどれか。

解答・解説

正解: ウ. シーケンス図

イベント駆動型のアプリケーションプログラムにおいて、イベント(メッセージ)がいつ、どのような順序でやり取りされるかというタイミング(時間的な順序)を設計・把握するのに最も有用な図はシーケンス図です。

シーケンス図は、UMLにおける相互作用図の一つであり、オブジェクト間のメッセージのやり取りを時系列(通常は上から下へ向かう時間軸)に沿って表現します。そのため、イベント処理の正確なタイミングや手順を可視化して設計する用途に最適です。

各選択肢の解説

  • ア(DFD)
    データフロー図(Data Flow Diagram)の略で、システムにおけるデータの流れを視覚的に表現する図です。データの入力・処理・蓄積・出力の関係を示しますが、処理のタイミングや時間的な制御の流れを示すものではありません。

  • イ(E-R図)
    エンティティ・リレーションシップ図(Entity-Relationship Diagram)の略で、対象となるデータの構造(実体と関連)をモデル化する図です。主にデータベース設計などに用いられ、イベントの発生や処理のタイミングを表現することには適していません。

  • ウ(シーケンス図)
    オブジェクト間のメッセージ(イベント)のやり取りを時系列に沿って記述する図です。イベント処理のタイミングや順序を設計するのに適しています。よって、これが正解となります。

  • エ(状態遷移図)
    ある事象(イベント)が発生したときに、システムやオブジェクトの状態がどのように変化(遷移)するかを表現する図です。状態の変化や条件をモデル化するのには有用ですが、オブジェクト間の詳細な相互作用や時間的なタイミング(順序)の設計に特化したものではありません。

Spineチーム