令和8年度 ITパスポート試験 公開問題 問77

ある企業では,サーバ室への入室管理を暗証番号で行っていたが,虹彩認証装置による本人確認を加えることによって,無許可の者の入室をより確実に防止する対策とした。これは,サーバ室における情報セキュリティ要素のうち,どれを高める対策に該当するか。

解答・解説

正解: ウ. 機密性

情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)における情報セキュリティの主要な要素には、機密性、完全性、可用性の3つ(CIA)があり、これらに真正性、責任追及性、否認防止、信頼性を加えた7要素で定義されることが一般的です。

本問の「無許可の者の入室をより確実に防止する」という対策は、認可されていない個人、エンティティ(実体)、またはプロセスに対して情報を使用させず、また、開示しない特性を確保するものです。したがって、機密性を高める対策に該当します。

各選択肢の解説

  • ア:可用性
    認可された利用者が、要求したときにアクセスして使用できる特性のことです。システムの二重化やバックアップなどがこれに該当します。
  • イ:完全性
    情報が破壊、改ざん、または消去されていない状態を確保する特性のことです。デジタル署名やメッセージ認証コード(MAC)による改ざん検知などがこれに該当します。
  • ウ:機密性
    正解です。許可された者だけが情報にアクセスできるようにする特性であり、入室管理の強化はこの機密性を高める対策です。
  • エ:否認防止
    後になってから「そのような行為はしていない」と否認されないように、事象や行為の発生を証明する特性のことです。アクセスログの取得やデジタル署名による送信者の証明などがこれに該当します。

Spineチーム