CPI(しーぴーあい)
別表記: 命令あたりのクロック数
プロセッサが1つの機械語命令を実行するのに要する平均クロックサイクル数を表す性能指標。Cycles Per Instructionの略で、日本語では命令あたりのクロック数とも呼ばれ、値が小さいほど1命令を少ないサイクルで効率よく処理できる。
詳細解説
基本となる計算式は「CPI = 総クロックサイクル数 ÷ 実行命令数」です。命令の種類ごとに所要サイクル数が異なる場合、各命令のCPIに出現比率(命令ミックス)を掛けて足し合わせることでプログラム全体の平均CPIを求めます。さらに、1クロックあたりの時間であるクロック周期(クロック周波数の逆数)を用いると、1命令の平均実行時間は「CPI × クロック周期」、プログラム全体のCPU実行時間は「総命令数 × CPI × クロック周期」と表せます。
パイプライン処理やスーパースカラなどの高速化技法は、この数値を小さくして性能を高める仕組みです。計算時には、分子と分母が逆であるIPC(Instructions Per Cycle:1サイクルあたりの実行命令数)と混同して割り算の向きを間違えないよう注意が必要です。また、単位時間あたりの命令実行数を示すMIPSとは反比例の関係にあり、同じクロック周波数であればCPIが小さいほどMIPSの値は大きくなります。
CPIが問われた過去問
- 2017(H29)秋 午前II 問18表の CPI と構成比率で,3種類の演算命令が合計 1,000,000命令実行されるプログラムを,クロック周波数が 1 GHz のプロセッサ
- 2021(R3)春 午前II 問22表のCPIと構成比率で,3種類の演算命令が合計1,000,000命令実行されるプログラムを,クロック周波数が1 GHzのプロセッサで実行する
- 2023(R5)春 午前 問8動作周波数 1.25GHz のシングルコアCPUが 1秒間に 10億回の命令を実行するとき, このCPUの平均CPI (Cycles Per
- 2023(R5)春 午前I 問4動作周波数 1.25GHz のシングルコア CPUが 1秒間に 10億回の命令を実行するとき,この CPUの平均 CPI (Cycles P
- 2025(R7)春 午前 問8同じ命令セットをもつコンピュータAとBとがある。それぞれのCPUクロック周期,及びあるプログラムを実行したときのCPI (Cycles Pe
- 2025(R7)春 午前I 問4同じ命令セットをもつコンピュータAとBとがある。それぞれのCPUクロック周期,及びあるプログラムを実行したときのCPI (Cycles Pe
CPIが登場する過去問
- 2024(R6)秋 午前II 問8EVMを採用しているプロジェクトにおいて,ある時点のCPIが1.0を下回っていた場合の対処として,適切なものはどれか。
- 2025(R7)春 午前I 問18EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで,進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれ
- 2025(R7)春 午前 問52EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで,進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれ
- 2022(R4)秋 午前II 問7EVMを使用してマネジメントをしているプロジェクトで,進捗に関する指標値は次のとおりであった。このプロジェクトに対する適切な評価と対策はどれ
- 2024(R6)秋 午前II 問4EVMで管理しているプロジェクトがある。図は,プロジェクトの開始日から完了予定日までの期間の半分が経過した時点での状況である。完成時総予算(