令和4年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午後Ⅰ 問題 問1 アフターサービス業務の概念データモデルと関係スキーマ

学習ガイド

住宅設備メーカーのアフターサービス業務を題材にした概念データモデリングの問題です。パートナー企業や問合せの分類を汎化・特化で表し、案件と出張手配・出張実施は「案件に対して1回」という業務条件から1対1、出張実施とAS実施記録は1対多というように、多重度を本文の条件から区別して関連を結び、関係スキーマの主キーと外部キーを定めます。後半では修正改善要望を受けたユニット・機能部品・FAQの構造を追加し、対応表エンティティの扱いを確認します。

この記事で押さえる論点

  • 業務記述から、汎化・特化(BPとSLP/ASP、問合せとWeb問合せ/通話)と、1対1(案件—出張手配—出張実施)・1対多(出張実施→AS実施記録など)の関連を読み取り、欠けたリレーションシップを多重度も含めて補える
  • 問合せ・通話・案件・出張の関係を、識別子と外部キーで関係スキーマに落とせる
  • 対応表となるエンティティ(ユニット別要管理機能部品、FAQ別KW、関連FAQ)が2つのエンティティから参照される構造を導ける
  • 修正改善要望の追加要件を、既存の概念データモデルに矛盾なく組み込める

問題本文

問1 アフターサービス業務に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。

住宅設備メーカーのA社は,アフターサービス業務(以下,AS業務という)のシステム再構築で,業務分析を行って概念データモデルと関係スキーマを設計した。

〔現状業務の分析結果〕

  1. 社内外の組織,人的資源の特性
    (1) カスタマーセンター(以下,CCという)は,A社に一つだけある組織である。
    (2) CCの要員であるカスタマー係(以下,CC要員という)は,社員番号で識別し,氏名をもつ。
    (3) ビジネスパートナー(以下,BPという)は,A社の協業先企業で,BPコードで識別し,BP名,所在地をもつ。AS業務の範囲のBPには,販売パートナー(以下,SLPという)と点検修理パートナー(以下,ASPという)がある。

  2. SLPは,販売店,工務店など,A社の製品をエンドユーザー(以下,EUという)に販売,設置をする企業であり,後述する問合せの登録を行う。SLPはSLPフラグで分類し,業種と前年販売高をもつ。

  3. ASPは,点検修理の委託先企業で,全国を数百のサービス地域に分け,サービス地域の幾つかごとに1社と契約している。ASPはASPフラグで分類し,後述するカスタマーエンジニア(以下,CEという)の人数であるCE数をもつ。
    (4) CEは,ASPに所属する技術者で,ASPごとのCE番号であらかじめ登録している。氏名をもつ。
    (5) EUは,製品の利用者で,EU番号で識別し,氏名,住所,住所から定まるサービス地域,電話番号,更新年月日をもつ。

  4. 製品などのもの,点検修理項目の特性
    (1) 製品は,A社が製造販売する製品で,製品コードで識別し,製品名をもつ。
    (2) 製品シリーズは,製品の上位の分類で,床暖房パネル,乾燥機などがある。製品シリーズコードで識別し,製品シリーズ名をもつ。
    (3) 登録製品には,販売した製品を利用するEUを登録する。

  5. 登録製品は,製品製造番号で識別する。登録製品には,製品コード,利用者のEU番号,登録製品の更新年月日を記録している。

  6. 登録製品の利用者は,集合住宅での入退居や住宅の売買で変わり得るので,把握の都度,利用している EU を登録又は更新する。
    (4) 点検修理項目は,出張による点検修理で発生し得る CE の作業項目で,メンテナンスコード(以下,MTコードという)で識別し,点検修理項目名をもつ。動作確認,分解点検,ユニット交換などがある。

  7. 問合せの登録
    (1) 製品使用者の使用上の不具合や違和感が A社に対する問合せとなる。
    (2) 問合せは,製品使用者から直接又は SLP 経由で CC に入る。
    (3) 問合せの媒体は,Web上の問合せフォームか電話による通話である。いずれであるか媒体区分で分類する。
    (4) 一つの問合せは,問合せフォームから入る 1件の問合せ文又は 1回の通話で,問合せ番号で識別し,問合せ年月日時刻,問合せ内容のほかに,製品使用者への連絡のための情報として,お名前と電話番号を記録する。この段階での連絡のための情報は,登録されている EU のものとは関連付けない。
    (5) 製品使用者が直接入れる問合せは通話と問合せフォームの両方があり得るが,SLP 経由の場合は問合せフォームからに限定している。
    (6) 入った Web 問合せに対して CC 要員が製品使用者に電話をかける。その Web 問合せが SLP 経由だった場合,製品使用者にどの SLP から受け継いだかを伝えるために,Web 問合せに経由した SLP の BP コードを記録している。
    (7) 通話は,成立しなくても 1回の通話としている。通話が成立しないケースは,受信の場合は CC 要員の応答前に切れるケース,発信の場合は相手が話し中又は応答がないケースである。通話の成立は通話成立フラグで分類する。
    (8) 通話の場合,通話した CC 要員の社員番号,通話時間,受信か発信かの受発区分,音声データである通話音声を記録している。
    (9) 問合せは,製品使用者が勘違いしていたり他社製品であったりすることもあり,この場合の問合せは,後述する案件化をすることなく終わる。

  8. 問合せの案件化
    (1) 問合せに対して,回答のために CC から電話をかける必要又は点検修理の必要があれば,問合せを案件化し,案件番号を発番して案件を登録する。
    (2) 案件は,対象製品が登録済みの登録製品に合致すればその登録製品と,合致しなければ新たな登録製品を登録して関連付ける。その際,EUが未登録又は更新が必要であれば,EUの登録又は更新も併せて行う。
    (3) 案件には,案件の登録年月日と更新年月日,EUに対する回答内容,案件の完結を判断するための完結フラグをもつ。
    (4) 案件化した問合せ及びその後の問合せは案件に従属させる。

  9. 出張の手配
    (1) 案件に対して,どのような内容で点検修理を要するか決まると出張手配を行う。
    (2) 出張手配は,案件に対して1回行い,EUに了解を得て出張年月日と出張時間帯を決める。

  10. 出張の実施
    (1) 手配された出張を実施すると,実施年月日と実施時間帯,担当したCE,解決したか判断するための解決フラグを記録する。
    (2) また,点検修理の内訳をAS実施記録として,実施したMTコード,実施金額を記録する。

〔修正改善要望の分析結果〕

  1. ユニット及び要管理機能部品の追加
    (1) ユニットは,部品の集合で,ユニットコードで識別し,ユニット名,ユニット概要,製造開始時期,製造終了時期をもつ。熱交換器,水流制御器などがある。

  2. 製品の故障は,いずれかのユニットで発生する。

  3. 製品シリーズごとに,用いているユニットを登録する。
    (2) 機能部品は,主要な部品で,機能部品番号で識別し,機能部品名,後述する要管理内容,製造開始時期,製造終了時期をもつ。ポンプや液晶板などがある。

  4. 機能部品は,複数ユニット間で共通化を進めている。

  5. 機能部品に起因する故障の頻発を予見した場合,その機能部品を要管理機能部品として要管理内容を登録し,組み込んでいるユニットと関連付ける。

  6. FAQ及びキーワードの整備
    (1) 既出の問合せ内容と回答内容の組をFAQとして登録することで,新たな問合せに対してFAQを確認して迅速に正しい回答ができるようにする。

  7. FAQは,FAQ番号で識別し,問合せ内容,回答内容,点検修理の必要性を分類する要点検修理フラグ,発生度ランクをもつ。

  8. FAQは,点検修理が必要となる要点検修理FAQとその必要のないその他のFAQに分類し,要点検修理フラグで分類する。

  9. 要点検修理FAQには,対象のユニットが何か設定するとともに,対応する点検修理項目を関連付けておく。

  10. FAQには,問合せ内容の解釈によって類似のFAQが複数存在し得るので,類似するFAQを関連FAQとして関連付け,関連度合いをA〜Cの3段階に分けて関連度ランクとして設定する。
    (2) FAQ中に存在するキーワード(以下,KWという)をあらかじめ登録し,FAQとその中で用いられるKWを関連付ける。KWはKWそのもので識別し,補足説明をもつ。
    (3) 案件でEUへの回答に適用したFAQは,案件適用FAQとして案件に関連付け,可能性の高いFAQの順に可能性順位を記録する。

〔概念データモデルと関係スキーマの設計〕

  1. 概念データモデル及び関係スキーマの設計方針
    (1) 概念データモデル及び関係スキーマの設計は,まず現状業務について実施し,その後に修正改善要望に関する部分を実施する。
    (2) 関係スキーマは第3正規形にし,多対多のリレーションシップは用いない。
    (3) 概念データモデルでは,リレーションシップについて,対応関係にゼロを含むか否かを表す“○”又は“●”は記述しない。
    (4) サブタイプが存在する場合,他のエンティティタイプとのリレーションシップは,スーパータイプ又はいずれかのサブタイプの適切な方との間に設定する。
    (5) スーパータイプに相当する関係スキーマには,必ずサブタイプを分類する属性を明示する。
    (6) 同一のエンティティタイプ間に異なる役割をもつ複数のリレーションシップが存在する場合,役割の数だけリレーションシップを表す線を引く。

  2. 〔現状業務の分析結果〕に基づく設計
    現状の概念データモデルを図1に,現状の関係スキーマを図2に示す。

図1 現状の概念データモデル(未完成)
図の説明テキスト

エンティティとそれらの関係を示すER図。
主なエンティティ: BP, SLP, ASP, 製品シリーズ, 製品, 点検修理項目, サービス地域, CE, CC要員, EU, 登録製品, 案件, 出張手配, 出張実施, AS実施記録, 問合せ, Web問合せ, 通話, SLPweb問合せ, 発信通話。
BPからSLP, ASPへ、および問合せからWeb問合せ, 通話へなどの汎化・特化関係(白抜き三角矢印)や、各エンティティ間の1対多の関連(実線と矢印)が描かれている。

図2 現状の関係スキーマ(未完成)
図の説明テキスト

枠内に各リレーションの属性リストが記述されている。実線下線は主キー、破線下線は外部キーを表す。
CC要員 (社員番号, 社員氏名)
BP (BPコード, BP名, 所在地, SLPフラグ, ASPフラグ)
SLP (BPコード, 業種, 前年販売高)
ASP (BPコード, CE数)
CE (BPコード, CE番号, CE氏名)
サービス地域 (サービス地域コード, 拠点名, 所在地, BPコード)
EU (EU番号, 氏名, 住所, サービス地域コード, 電話番号, 更新年月日)
製品シリーズ (製品シリーズコード, 製品シリーズ名)
製品 (製品コード, 製品名, 製品シリーズコード)
登録製品 (製品製造番号, 製品コード, EU番号, 更新年月日)
点検修理項目 (MTコード, 点検修理項目名)
問合せ (問合せ番号, ア)
Web問合せ (問合せ番号, イ)
SLPweb問合せ (問合せ番号, ウ)
通話 (問合せ番号, エ)
発信通話 (問合せ番号, オ)
案件 (案件番号, 製品製造番号, 登録年月日, 更新年月日, 回答内容, 完結フラグ)
出張手配 (案件番号, カ)
出張実施 (案件番号, 実施年月日, 実施時間帯, 担当BPコード, 担当CE番号, 解決フラグ)
AS実施記録 (案件番号, 実施MTコード, 実施金額)

  1. 〔修正改善要望の分析結果〕に関する設計

修正改善要望に関する概念データモデルを図3に,修正改善要望に関する関係スキーマを図4に示す。

図3 修正改善要望に関する概念データモデル(未完成)
図の説明テキスト

エンティティとリレーションシップを示すER図。
・「あ」から「a」へ矢印(多側)。
・「ユニット」から「a」および「b」へ矢印。
・「要管理機能部品」から「b」へ矢印。
・「KW」から「c」へ矢印。
・「FAQ」から「う」および「c」へ矢印。また「FAQ」から「e」へ実線(1側)。
・「FAQ」は白抜きの三角記号で「要点検修理FAQ」と汎化・特化の関係(サブタイプ)にある。
・「う」から「d」へ実線。
・「い」から「f」へ矢印。
・「要点検修理FAQ」から「f」へ矢印。
図の下部には「注記 設問の都合上,網掛け部分は表示していない。」と記載されている。

図4 修正改善要望に関する関係スキーマ(未完成)
図の説明テキスト

外枠の中に以下の関係スキーマがテキストで記載されている。
・ユニット(ユニットコード,ユニット名,ユニット概要,製造開始時期,製造終了時期)
・要管理機能部品(機能部品番号,機能部品名,要管理内容,製造開始時期,製造終了時期)
・KW(KW,補足説明)
・FAQ(FAQ番号,問合せ内容,回答内容,要点検修理フラグ,発生度ランク)
・要点検修理FAQ(FAQ番号,ユニットコード)
・a ( キ )
・b ( ク )
・c ( ケ )
・d ( コ )
・e ( サ )
・f ( シ )
枠外の下に「注記1 図中の a 〜 f には,図3の a 〜 f と同じ字句が入る。」、「注記2 設問の都合上,網掛け部分は表示していない。」と記載されている。

解答に当たっては,巻頭の表記ルールに従うこと。また,エンティティタイプ名,関係名,属性名は,それぞれ意味を識別できる適切な名称とすること。関係スキーマに入れる属性名を答える場合,主キーを表す下線,外部キーを表す破線の下線についても答えること。

設問と解答・解説

設問1

現状の概念データモデル及び関係スキーマについて答えよ。

(1)配点 3点

図1中の欠落しているリレーションシップを補って図を完成させよ。

模範解答

次を追加する。【1対多の関連(矢印の先が多側)4 本】(1) SLP → SLPweb問合せ, (2) CC要員 → 通話, (3) 案件 → 問合せ, (4) Web問合せ → 発信通話。【汎化・特化(△をスーパータイプ側に付ける)2 組】(5) 問合せ をスーパータイプ、Web問合せ と 通話 をサブタイプとする関係, (6) 通話 をスーパータイプ、発信通話 をサブタイプとする関係

採点基準

知識・理解度(内容)2点
  • 2点: 公式解答の 1対多 4 本(SLP→SLPweb問合せ、CC要員→通話、案件→問合せ、Web問合せ→発信通話)と汎化・特化 2 組(問合せ←Web問合せ/通話、通話←発信通話)を、表記(矢印と△)も含めて正しく補っている。
  • 1点: 大半の関係を補っているが、1〜2 本の欠落、向きの誤り、または汎化・特化を1対多として描く誤りがある。
  • 0点: リレーションシップが正しく表現されていない、または解答がない。
論理性(構造)1点
  • 1点: トランザクションの状態やエンティティのサブタイプなど、構造的制約を満たした矛盾のないリレーションシップが描画されている。
  • 0点: 構造的制約に反する矛盾したリレーションシップが存在する、または解答がない。

解説

解説

問題の図1では「問合せ」「通話」「発信通話」に線が 1 本も付いておらず、公式解答例ではこれらを中心に次の関係が補われています。表記ルールどおり、1対多は多側に矢印、汎化・特化は△(スーパータイプ側)で描き分けます。

1対多の関連(4 本)

  • SLP → SLPweb問合せ: SLPweb問合せは、その SLP の Web サイトから受け付けた問合せなので、どの SLP からの問合せかを SLP が特定する
  • CC要員 → 通話: 通話は CC要員が応対(発信・受信)するので、担当した CC要員を特定する
  • 案件 → 問合せ: 問合せは案件に紐づけて管理され、1 つの案件に複数の問合せが起こり得る
  • Web問合せ → 発信通話: Web問合せに対して CC要員が折り返す発信通話は複数回あり得る

汎化・特化(2 組)

  • 問合せ ← Web問合せ/通話: 問合せは受付媒体によって Web問合せ(Web サイト経由)と通話(電話)に特化される。両者は問合せの共通属性を継承する
  • 通話 ← 発信通話: 通話のうち CC要員から発信したものが発信通話(発信元の Web問合せを持つ)

BP→SLP/ASP と Web問合せ→SLPweb問合せ の汎化・特化は問題の図に既にあるため追加しません。

高得点のポイント

  • 本文の業務記述(SLP の Web サイトからの問合せ、CC要員の通話応対、案件と問合せの関係、Web問合せへの折返し発信)から、欠落した関連を漏れなく導けていること

  • 「問合せ/通話/発信通話」の関係を1対多ではなく汎化・特化として捉え、△と矢印を表記ルールどおりに使い分けていること

(2)配点 3点

図2中の空欄 アに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

問合せ年月日時刻,問合せ内容,連絡先お名前,連絡先電話番号,媒体区分,案件番号

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図2の関係スキーマにおける「空欄 ア」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 概念データモデルおよび正規化のルールに基づき、対応するエンティティが保持すべき属性を過不足なく特定すること。
  • 特に、親エンティティからの外部キーや、サブタイプを識別するための区分属性(媒体区分など)を漏らさず記述すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、カンマ等で区切ってすべて正確に解答すること。
(3)配点 3点

図2中の空欄 イに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

SLP製品使用者入力区分

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図2の関係スキーマにおける「空欄 イ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 概念データモデルおよび正規化のルールに基づき、対応するエンティティが保持すべき属性を過不足なく特定すること。
  • 特に、親エンティティからの外部キーや、サブタイプを識別するための区分属性を漏らさず記述すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、カンマ等で区切ってすべて正確に解答すること。
(4)配点 3点

図2中の空欄 ウに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

SLPBPコード

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図2の関係スキーマにおける「空欄 ウ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 概念データモデルおよび正規化のルールに基づき、対応するエンティティが保持すべき属性を過不足なく特定すること。
  • 関連するマスターエンティティからの外部キーを漏らさず記述すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、カンマ等で区切ってすべて正確に解答すること。
(5)配点 3点

図2中の空欄 エに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

通話社員番号,通話時間,通話成立フラグ,通話音声,受発区分

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図2の関係スキーマにおける「空欄 エ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 概念データモデルおよび正規化のルールに基づき、対応するエンティティが保持すべき属性を過不足なく特定すること。
  • 通話記録など、トランザクションの詳細な状態や属性を漏らさず記述すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、カンマ等で区切ってすべて正確に解答すること。
(6)配点 3点

図2中の空欄 オに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

発信元web問合せ番号

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図2の関係スキーマにおける「空欄 オ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 概念データモデルおよび正規化のルールに基づき、対応するエンティティが保持すべき属性を過不足なく特定すること。
  • 別のシステムやエンティティと連携するための外部キーを漏らさず記述すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、カンマ等で区切ってすべて正確に解答すること。
(7)配点 3点

図2中の空欄 カに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

出張年月日,出張時間帯

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図2の関係スキーマにおける「空欄 カ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 概念データモデルおよび正規化のルールに基づき、対応するエンティティが保持すべき属性を過不足なく特定すること。
  • 業務上の出張記録として必要な属性(日時情報など)を漏らさず記述すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、カンマ等で区切ってすべて正確に解答すること。

設問1では,(2)の正答率が低かった。サブタイプが存在する場合には,どのような場合にそのサブタイプに該当するかを表す識別子の役割を担う属性が必要になる。このような属性の存在に注意して関係スキーマを設計してほしい。また,概念データモデル及び関係スキーマにおけるトランザクションの設計では,そのトランザクションがどのような状態にあるかまで注意深く読み取って必要な外部キーを設計してほしい。

設問2

修正改善要望に関する概念データモデル及び関係スキーマについて答えよ。

(1)配点 3点

図3中の空欄 あには,図1に示した現状の概念データモデル中のエンティティタイプ名のいずれかが入る。空欄 あに入れる適切なエンティティタイプ名を答えよ。

模範解答

製品シリーズ

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるエンティティタイプ名が正確に記述されている。
  • 1点: 正解となるエンティティタイプ名が記述されているが、軽微な表記揺れがある。
  • 0点: 正解となるエンティティタイプ名が記述されていない、または解答がない。

解説

図3の修正改善要望に関する概念データモデルにおいて、「空欄 あ」に入る適切なエンティティタイプ名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 図1の現状の概念データモデルから、関連するマスターとなるエンティティタイプを正確に特定すること。
  • 同じエンティティタイプ間に複数の関連(リレーションシップ)が存在するケースに注意深く気づくこと。
  • 該当するエンティティタイプ名を一言一句正確に転記していること。
(2)配点 3点

図3中の空欄 いには,図1に示した現状の概念データモデル中のエンティティタイプ名のいずれかが入る。空欄 いに入れる適切なエンティティタイプ名を答えよ。

模範解答

点検修理項目

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるエンティティタイプ名が正確に記述されている。
  • 1点: 正解となるエンティティタイプ名が記述されているが、軽微な表記揺れがある。
  • 0点: 正解となるエンティティタイプ名が記述されていない、または解答がない。

解説

図3の修正改善要望に関する概念データモデルにおいて、「空欄 い」に入る適切なエンティティタイプ名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 図1の現状の概念データモデルから、点検修理の項目を管理する適切なマスターエンティティタイプを特定すること。
  • 正確なエンティティタイプ名を転記していること。
(3)配点 3点

図3中の空欄 うには,図1に示した現状の概念データモデル中のエンティティタイプ名のいずれかが入る。空欄 うに入れる適切なエンティティタイプ名を答えよ。

模範解答

案件

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるエンティティタイプ名が正確に記述されている。
  • 1点: 正解となるエンティティタイプ名が記述されているが、軽微な表記揺れがある。
  • 0点: 正解となるエンティティタイプ名が記述されていない、または解答がない。

解説

図3の修正改善要望に関する概念データモデルにおいて、「空欄 う」に入る適切なエンティティタイプ名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 業務プロセスの中心となる案件管理に関連する適切なエンティティタイプを特定すること。
  • 正確なエンティティタイプ名を転記していること。
(4)配点 2点

図3中の欠落しているリレーションシップを補って図を完成させよ。

模範解答

次の 4 本のリレーションシップ(すべて1対多、矢印の先が多側)を追加する: (1) 要管理機能部品 → b, (2) ユニット → 要点検修理FAQ, (3) FAQ → c, (4) FAQ → e(FAQ から e への 2 本目)

採点基準

知識・理解度(内容)1点
  • 1点: 公式解答の 4 本(要管理機能部品→b、ユニット→要点検修理FAQ、FAQ→c、FAQ→e の 2 本目)を 1対多で正しく補っている。
  • 0点: 4 本のうち 1 本の欠落または向きの誤りがある。
論理性(構造)1点
  • 1点: 多重度やオプショナリティなどの制約が論理的に矛盾なく正しく描画されている。
  • 0点: 構造的制約に反する矛盾したリレーションシップが存在する、または解答がない。

解説

解説

公式解答例では、図3に次のリレーションシップ(すべて1対多)が補われています。

  • 要管理機能部品 → b: b(ユニット別要管理機能部品)は、ユニットごとにどの要管理機能部品を含むかを表す対応表であり、ユニットと要管理機能部品の両方から参照される
  • ユニット → 要点検修理FAQ: 要点検修理FAQ は特定のユニットの点検・修理に関する FAQ なので、対象ユニットを特定する
  • FAQ → c: c(FAQ 別 KW)は FAQ と KW の対応表であり、問題の図にある KW → c に加えて FAQ からも参照される
  • FAQ → e: e(関連FAQ)は FAQ 同士の関連を表し、「元の FAQ」と「関連する FAQ」の 2 つの参照を持つため、FAQ から e へは 2 本の 1対多が必要(問題の図には 1 本しかない)

高得点のポイント

  • 対応表(b、c、e)が 2 つのエンティティタイプから参照されることを読み取れていること

  • 要点検修理FAQ とユニットの関係を本文から導けていること

(5)配点 3点

図4中の空欄 キに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

製品シリーズコード,ユニットコード

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図4の修正後の関係スキーマにおける「空欄 キ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 修正改善要望に基づく概念データモデルの変更を関係スキーマに正しく反映できていること。
  • 外部キーや、複合主キーを構成する属性を過不足なく特定すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、すべて正確に解答すること。
(6)配点 3点

図4中の空欄 クに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

ユニットコード,機能部品番号

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図4の修正後の関係スキーマにおける「空欄 ク」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 修正改善要望に基づく概念データモデルの変更を関係スキーマに正しく反映できていること。
  • マスター間の関連や、階層構造を示すための属性(外部キーなど)を過不足なく特定すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、すべて正確に解答すること。
(7)配点 3点

図4中の空欄 ケに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

FAQ番号,KW

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図4の修正後の関係スキーマにおける「空欄 ケ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 修正改善要望に基づく概念データモデルの変更を関係スキーマに正しく反映できていること。
  • 検索キー(KW)など、業務要件で追加された属性を過不足なく特定すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、すべて正確に解答すること。
(8)配点 3点

図4中の空欄 コに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

案件番号,FAQ番号,可能性順位

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図4の修正後の関係スキーマにおける「空欄 コ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 修正改善要望に基づく概念データモデルの変更を関係スキーマに正しく反映できていること。
  • 案件に対する関連性や優先順位を示す属性を過不足なく特定すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、すべて正確に解答すること。
(9)配点 3点

図4中の空欄 サに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

FAQ番号,関連FAQ番号,関連度ランク

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図4の修正後の関係スキーマにおける「空欄 サ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 修正改善要望に基づく概念データモデルの変更を関係スキーマに正しく反映できていること。
  • FAQ間の関連を示すための再帰的な関係性に基づく外部キーや、関連度を示す属性を過不足なく特定すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、すべて正確に解答すること。
(10)配点 3点

図4中の空欄 シに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

FAQ番号,MTコード

採点基準

正確性(内容)3点
  • 3点: 正解となるすべての属性名が過不足なく正確に記述されている。
  • 1点: 正解となる属性名の一部が記述されている、または軽微な表記揺れがあるが、概ね理解が示されている。
  • 0点: 正解となる属性名が記述されていない、または解答がない。

解説

図4の修正後の関係スキーマにおける「空欄 シ」に入る適切な属性名を答える問題です。

高得点のポイント

  • 修正改善要望に基づく概念データモデルの変更を関係スキーマに正しく反映できていること。
  • マニュアル等の外部リソースとの関連を示す属性を過不足なく特定すること。
  • 複数の属性名が含まれる場合、すべて正確に解答すること。

設問2では,同じエンティティタイプ間の関連について,リレーションシップと外部キーの正答率が低かった。マスター間の関連を設定する必要のあるエンティティタイプとそのリレーションシップについて,異なるマスターとの間だけでなく,同じマスターとの間のケースもあることを注意深く読み取ってほしい。

Spineチーム