令和4年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前II 問1

BASE特性を満たし,次の特徴をもつ NoSQLデータベースシステムに関する記述のうち,適切なものはどれか。

〔NoSQLデータベースシステムの特徴〕

  • ネットワーク上に分散した複数のノードから構成される。
  • 一つのノードでデータを更新した後,他の全てのノードにその更新を反映する。
解答・解説

正解: イ. データの更新結果は,システムに障害がなければ,いつかは全てのノードに反映される。

正解の根拠

NoSQLデータベースの多くが採用する BASE特性 は、以下の3つの概念から成り立っています。

  • Basically Available(基本的な可用性): システムの一部に障害が発生しても、システム全体としては稼働し続ける性質
  • Soft state(柔軟な状態): 厳密な一貫性を常に要求せず、システムの状態が外部からの入力なしに変化することを許容する性質
  • Eventual consistency(結果整合性): 一時的なデータの不整合を許容するが、システムに障害がなければ、最終的にはすべてのノードでデータが一致する性質

本問の「データの更新結果は,システムに障害がなければ,いつかは全てのノードに反映される」という記述は、このうちの Eventual consistency(結果整合性) を正しく説明したものであり、選択肢イが正解となります。

各選択肢の解説

  • ア: クライアントからの更新要求を2相コミットによって全てのノードに反映する。
    • これはRDBMSなどで重視される ACID特性 における厳密な一貫性を実現するための手法であり、BASE特性の説明としては不適切です。
  • イ: データの更新結果は,システムに障害がなければ,いつかは全てのノードに反映される。
    • 正解です。BASE特性の 結果整合性(Eventual consistency) を表しています。
  • ウ: 同一の主キーの値による同時の参照要求に対し,全てのノードは同じ結果を返す。
    • これは 厳密な一貫性 を表す動作であり、一時的な不整合を許容するBASE特性には当てはまりません。
  • エ: ノード間のネットワークが分断されると,クライアントからの処理要求を受け付けなくなる。
    • これは可用性を犠牲にして一貫性を保とうとする振る舞いです。BASE特性の Basically Available(基本的な可用性) に反するため不適切です。

Spineチーム