令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 システムアーキテクト試験 ネットワークスペシャリスト試験 ITサービスマネージャ試験 情報処理安全確保支援士試験 午前I 問題【共通】 問18

マネジメント進捗管理

この問題は2024(R6)春 高度試験共通 午前Iに出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。

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EVMで管理しているプロジェクトがある。図は,プロジェクトの開始から完了予定までの期間の半分が経過した時点での状況である。コスト効率,スケジュール効率がこのまま推移すると仮定した場合の見通しのうち,適切なものはどれか。

図表: bb_12_1
図の説明テキスト

EVMによるプロジェクトの状況を示す折れ線グラフ。
縦軸は「累積値」、横軸には「開始日」「現時点」「完了予定日」が記載されている。
開始日を原点として、以下の3つの線が描かれている。

  1. PV: 開始日から完了予定日まで右肩上がりで直線的に伸びている線。
  2. AC: 開始日から現時点まで伸びている線。PVの線の下にある。
  3. EV: 開始日から現時点まで伸びている線。ACの線よりさらに下にある。
    現時点における縦の破線上で、上から PV, AC, EV の順に値が並んでいる状態が示されている。
    完了予定日にも縦の破線が引かれている。

解答・解説を読む

正解: 選択肢

EVM (Earned Value Management) は、プロジェクトのスケジュールとコストの進捗状況を定量的に評価し、管理する手法です。
正解の状況から、プロジェクトは現在「コスト超過」かつ「スケジュール遅延」の状態にあることがわかります。EVMの主要な指標を用いて、この状態の根拠を解説します。

EVMの主要指標

  • PV (Planned Value: 計画価値): 評価時点までに計画されていた作業の予算コスト
  • EV (Earned Value: 出来高): 評価時点までに実際に完了した作業の予算コスト
  • AC (Actual Cost: 実コスト): 評価時点までに実際に完了した作業に要した実コスト

現状の分析と見通し

  1. コストの分析
    • EV < AC (完了した作業の価値に対して、実際にかかったコストの方が大きい)の状態です。
    • コスト効率指数(CPI = EV / AC)が1未満となり、このまま推移すると最終的なコストは計画に比べて多くなります
  2. スケジュールの分析
    • EV < PV (計画されていた作業の価値に対して、実際に完了した作業の価値が小さい)の状態です。
    • スケジュール効率指数(SPI = EV / PV)が1未満となり、このまま推移するとプロジェクトの完了は計画より遅くなります

各選択肢の解説

  • : 正解。現在の効率のまま推移すると、コスト超過およびスケジュール遅延となります。
  • : 誤り。プロジェクトの完了が早くなるのは、スケジュール効率が良い(EV > PV)場合です。
  • : 誤り。コストが少なくなるのは、コスト効率が良い(EV > AC)場合です。
  • : 誤り。コストが少なくなり、かつ完了が早くなるのは、コスト効率とスケジュール効率の両方が良好(EV > AC かつ EV > PV)な場合です。