令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問題 問21

組込みシステムにおける,ウォッチドッグタイマの機能はどれか。

解答・解説

正解: ア. あらかじめ設定された一定時間内にタイマがクリアされなかった場合,システム異常とみなしてシステムをリセット又は終了する。

組込みシステムにおいて、ウォッチドッグタイマ(Watchdog Timer: WDT)は、システムが正常に動作しているかを監視するためのハードウェア機構です。
正常に動作しているプログラムは、定期的にこのタイマをリセット(クリア)する処理を行います。何らかの異常(無限ループやデッドロックなど)が発生してプログラムが停止・暴走すると、タイマのリセット処理が行われず、設定された時間が経過してタイムアウトが発生します。このタイムアウトを契機に、ウォッチドッグタイマはシステムにリセット信号を送るなどして、システムを初期状態に戻し自動復旧を試みます。

したがって、機能として最も適切なのは「ア」となります。

各選択肢の解説

  • ア: 正解。ウォッチドッグタイマの本来の機能であり、一定時間内にクリア処理が行われない場合に異常と判断し、システムのリセットや終了を行います。
  • イ: 誤り。ウォッチドッグタイマは異常検出後に一定時間待機するものではなく、「一定時間タイマがクリアされなかったこと」自体を異常として検出する仕組みです。
  • ウ: 誤り。ウォッチドッグタイマによるタイムアウト時は、確実にシステムを復旧させるために、ソフトウェアによってマスク(無効化)できないノンマスカブル割込み(NMI)やハードウェアリセットが用いられるのが一般的です。マスカブル割込みで通知するものではありません。
  • エ: 誤り。ウォッチドッグタイマはハードウェアレベルでの監視機構であり、タイムアウト時にはハードウェアリセットなどの処理が行われます。異常時に上位の管理プログラムを呼び出すという機能ではありません。

Spineチーム